花咲く少女 【鬼舞辻無惨】

花が二十六輪 ページ27

奥「あら俊國どうしたの？こんなに散らかして」

無「ついに太陽を克服する者が現れた・・・！！よくやった半天狗！！」

奥「まぁ随分楽しそうね。読んだ本のお話かしらっ・・・」パカッ

メ「え？」ドシャ

メ「えっ？奥様？首がどうしたんですか？どっ・・・ええ？」

無「これでもう青い彼岸花を探す必要も、Aを食べる必要はない。クククッ、永かった・・・！！しかしこの為千年、増やしたくもない同類を増やし続けたのだ。」

無「十二鬼月の中にすら現れなかった稀有な体質、選ばれし鬼。あの娘を喰って取り込めば私も太陽を克服できる！！」

メ「キャアアア！！人殺し！化け物！化け物！旦那様ァー！」

グシャ


無「鳴女！Aのところに飛ばせ！今すぐこの事実を伝えに私はーーー」

鳴【それが、無惨様・・・









A様が、何処にもいらっしゃいません！】

無「・・・何だと？」


Aが、いない？Aがいない。いないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいない・・・



無「どういうことだ鳴女！」

鳴【申し訳ございません！A様は町に行くといい、それから連絡が途絶えて・・・】


グシャアッ！


たった今殺した肉塊を踏みつける。


無「大至急だ。禰豆子よりもAを優先し見つけろ。お前の血鬼術の力故、鳴女。貴様は殺さないが、Aになにかあったら殺す。いいな？」

鳴【は、はい！】







無【・・・鬼ども聞こえるか。私だ、鬼舞辻無惨だ。新たな命令だ。Aという少女を探せ。髪も瞳も青で、左目に青い彼岸花が咲いている女だ。全身包帯をしている可能性が高い。見つけたものには上弦の地位を授ける。既に上弦の者は上弦の壱に、黒死牟。貴様には新たに血を分けてやろう。Aを探せ！今すぐだ！】


命令が、全ての鬼にいきわたり、鬼がAを探して動き出す。



だがそれは鬼殺隊にも伝わるということで。




伊「お館様、Aを知っているかと問う鬼が続出しています」

蜜「わ、私も！そいつを探して上弦にーって！」

耀「・・・無惨が動き出したんだね。やっぱりあの子は私達の鍵になる。しのぶ、彼女の様子は？」

し「・・・目覚めましたが、頑なに食事をとろうとしません。無理矢理食べさしていますが、吐き出しています。病気の方も、調べていますが何一つ分かりません」

耀「そうか・・・彼女に死なれては困るから、食事は絶対とらせてくれ。病気の方も期待しているよ、しのぶ」

し「はっ」

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