11日目〜桑島慈悟郎〜 3 ページ26
桃がたくさん生っている、俺のお気に入りの場所。
そこに俺は月柱様と二人きりで・・・桃を食べている。
『うわあああ、桃おいひぃ・・・!こんなに桃が生ってるなんて、もう桃園にしたらいいと思うよ!本当にこんな美味しいの貰ってよかったの?払うよお金?」
獪「え、あ、全然気にしないでください・・・寧ろ好きなだけ食べてください・・・」
『本当!?やったあありがとう〜!』
・・・こいつ、本当に月柱様か?
口にされたら間違いなく殺される言葉を飲み込む。
確かに桃は美味しい。(緊張のせいで今は全くといっていいほど味はしないが)美味しいけど・・・反応つーか、仕草も性格も幼くねーか?
口元とか気にせず一心不乱に桃を食べてる姿を見てると恐怖心とかじゃなく・・・母性?みたいのが擽られる。(俺に母性があるのかは謎だが・・・イヤねーな)
獪「あ、あの月柱様。俺に話って何でしょうか。」
『ん、そうだねぇ・・・話っていう話は・・・
特にないかな!』
獪「は?」
やべぇ、素が出た。
獪「す、すみません・・・驚いてしまって」
『いーのいーの。気にしないで。気を使われるのもあれだし、そのままでいーよ。・・・寧ろ、話もないのに呼び出してゴメンね。君と師匠の時間をとっちゃったし、話でもって思ったんだけど・・・』
獪「いえッ!俺なんかが柱と会話できるなんて・・・あ、あの、疑問なんですけど、話もないのにどうして俺に会いに来たのでしょうか?」
『えぇっ、そんなこと聞く?無粋だねぇ・・・しょーねん、人と会うのに理由なんて必要ないんだよ?そうでしょう?
ま、強いて言えばね、・・・私は獪岳くんに会いたかったから、ここに来たんだ』
獪「えっ、・・・何で・・・ですか?もしかして・・・その、俺が壱ノ型だけ使えないから、ですか?」
考えれば考えるほど納得だ。先生の弟子に会いたいだけだったなら、俺だけを呼び出す理由にならない。
最悪だ。柱にこんなことを覚えられるなんて・・・
『え、違うよ?』
獪「やっぱ・・・え?違うんですか?」
何なんだよ・・・むっちゃ焦ったじゃねぇか。
獪「じゃあ何で・・・」
『うーん・・・内緒ッ!』
獪「う・・・そうですか」
『あはは、不服そうだねぇ。まぁいつか言うって・・・さッ!世間話はここら辺にして、手合わせでもしてみる?』
獪「えッ!?いいんですかッ!?」
柱と手合わせしてもらえるなんて・・・ッ!
『勿論。先生を貸してもらったし、獪岳くんの実力も知りたいからさ。
・・・さ、かかってきな。』
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尊い - すごくいい尊死してもうた (2022年3月29日 17時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた - この世界線の獪岳好き! (2022年2月27日 5時) (レス) @page35 id: 72078a5a44 (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - 朔夜さん» まだですが、そろそろですよ!楽しみにしておいてくださいね(o^−^o) (2021年6月14日 20時) (レス) id: 365a77efd6 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - フラグ立たなかったですね... (2021年6月14日 18時) (レス) id: ff3a848d7c (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - れもんさん» 沼鬼は本当に・・・w 何ていうか損な役回りさせましたねwもはや生贄(( 死なない寸前で痛めつけられて我慢している沼鬼は・・・きっと長男!!と思って・・・w 獪岳も幸せにさせて満足です!こちらこそ長文失礼しました! (2021年6月13日 18時) (レス) id: ed77530e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元気なオタク | 作成日時:2021年4月22日 7時