10日目〜悲鳴嶼行冥〜 4 ページ23
『沙代ちゃんが言う”あの人”というのは、今も昔も・・・”
私、じゃない?
悲「何を言ってる・・・沙代は、沙代は・・・いや、本当に・・・?」
沙代は、確かに私を先生と呼んでいなかった。
”先生”
私を、裏切ってはいなかった・・・?
沙「ごめんな、さい、ごめん、なさい・・・せんせぇ。わた、し。どうよう、してて・・・なんども、なんども、みなにいったのに、しんじてもらえ、なくて・・・」
『悲鳴嶼さん、沙代ちゃんはあれが鬼ということも、名前も分からなかったから、”あの人”と呼んだだけなんです。・・・勿論弁解しようと思ってましたけど、沙代ちゃんのこの喋り方から分かるように、あの事件以降、普通に喋れなくなったんです。そして子供ということがあってそれで・・・』
悲「・・・・・・」
沙「しんじて、くれないのは・・・わかってます。でも、でも、あやまり、たくて・・・っ!」
悲「・・・!」
沙「ごめんな、さい!ごめんな、さいせんせい!うらぎって・・・うらぎって、ごめんなさいっ!」
悲「・・・わ、私は・・・」
言葉に詰まってると、Aの腕がムクムクと動き、人・・・子供達の形になる。あぁ、彼らは・・・
「「「「ごめんなさいっ!先生!」」」」
悲「!?お前たち・・・」
「私も!私達も悪いの!」
「俺たちが悲鳴嶼さんの言うことを聞かなかったから・・・」
「あの日のことを私達ずっと謝りたかったの!」
「先生を傷つけたよね?」
「でも俺たち逃げようとしたんじゃないんだよ。」
「先生は目が見えないから守らなきゃって思って」
「武器を取りに行こうとしたんだ、外に農具があったから」
「私は人を呼びに行こうとしたの」
あぁ、そう・・・だったのか。
皆、裏切ってなかった。
「獪岳を追い出したことも、ごめんなさい。私達、勝手に先生に言わずに・・・」
悲「・・・!?お前たちが獪岳を追い出していた・・・?元々、いなかったということか・・・?」
「うん・・・だけど理由があるの、うそじゃないよ。ちゃんと、話せばこんなことにならなかったのかもしれないのに・・・ッ!」
悲「・・・私の方こそお前たちを守ってやれず、信じてやれず・・・すまなかった・・・」
沙「「「「謝らないで、みんな先生が大好きだよ。
・・・ありがとう、先生。」」」」
悲「・・・沙代、皆・・・こちらこそ、ありがとう。
・・・私も今、君達の言葉に救われた。」
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尊い - すごくいい尊死してもうた (2022年3月29日 17時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた - この世界線の獪岳好き! (2022年2月27日 5時) (レス) @page35 id: 72078a5a44 (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - 朔夜さん» まだですが、そろそろですよ!楽しみにしておいてくださいね(o^−^o) (2021年6月14日 20時) (レス) id: 365a77efd6 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - フラグ立たなかったですね... (2021年6月14日 18時) (レス) id: ff3a848d7c (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - れもんさん» 沼鬼は本当に・・・w 何ていうか損な役回りさせましたねwもはや生贄(( 死なない寸前で痛めつけられて我慢している沼鬼は・・・きっと長男!!と思って・・・w 獪岳も幸せにさせて満足です!こちらこそ長文失礼しました! (2021年6月13日 18時) (レス) id: ed77530e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元気なオタク | 作成日時:2021年4月22日 7時