10日目〜悲鳴嶼行冥〜 3 ページ22
『・・・憎んでいますか?彼らを』
憎んでいる?私が・・・彼らを?
裏切られた。殺されかけた。
憎んでーーー
悲「・・・いない、な。」
『・・・・・・。どうして、ですか?』
どうして。どうして、だろうか。
怒っていた。失望した。信じられなくなった。
悲「何故かは、分からないが・・・家族、だった。からだろうか。あの時の幸せは、確かに本物だった。戻れなくとも、な・・・」
『・・・・・・あの、悲鳴嶼さん。』
悲「なん、だ」
『・・・
もしも、彼らに会えるとしたら・・・会いたいですか?』
悲「・・・血鬼術、か?」
『・・・・・・。悲鳴嶼さん。私だから言える言葉があります。
”貴方の、知らない彼らがいる”
”貴方が、知らない過去がある”
それが、貴方の幸せになるか苦しくなるのかは、分かりません。でも・・・
”貴方に、謝りたい人がいる”
”貴方に、真実を知ってもらいたい人がいる”
・・・・・・どうします、か?
待って、ますよ。』
悲「・・・!まさーーー」
まさか、まさか。そんなわけない。
振り向くと、そこには小さな、14歳ぐらいの少女がいた。
知っている。知っている。その笑顔。大好きだった、可愛らしいその笑顔。
この子はーーー
沙「お、ひさしぶり・・・です。せんせ、い。さよ・・・です。」
悲「沙代、なのか。どうして、どうしてここ、に・・・」
『私が連れて来たんです。たまたま、杏萌璃と同じように”最終選別”で出会って仲良くなったので。』
そう、なんと私が杏萌璃と同じように助けた最終選別の少年少女の中に、沙代ちゃんがいたのだ。
杏萌璃と沙代ちゃんは元隠同士で知り合いで、私に助けられた後は一緒に行動していたらしい。杏萌璃を伝い、助けてくれたお礼のために来たその時に、気づいたんだけどね。
悲「最終、選別・・・?どうして、沙代が・・・」
『沙代ちゃんは、”あの人”を殺すために鬼殺隊に入ったんです。』
悲「!まさか私をーーー」
『あぁ、言い方が悪かったですね・・・
皆を殺した”あの人”を、ですよ。
悲鳴嶼さんのことは、先生と今もちゃんと呼んでますよ、沙代ちゃんは。
・・・気付きま、せんか?
沙代ちゃんが言う”あの人”というのは、今も昔も・・・
”
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尊い - すごくいい尊死してもうた (2022年3月29日 17時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた - この世界線の獪岳好き! (2022年2月27日 5時) (レス) @page35 id: 72078a5a44 (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - 朔夜さん» まだですが、そろそろですよ!楽しみにしておいてくださいね(o^−^o) (2021年6月14日 20時) (レス) id: 365a77efd6 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - フラグ立たなかったですね... (2021年6月14日 18時) (レス) id: ff3a848d7c (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - れもんさん» 沼鬼は本当に・・・w 何ていうか損な役回りさせましたねwもはや生贄(( 死なない寸前で痛めつけられて我慢している沼鬼は・・・きっと長男!!と思って・・・w 獪岳も幸せにさせて満足です!こちらこそ長文失礼しました! (2021年6月13日 18時) (レス) id: ed77530e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元気なオタク | 作成日時:2021年4月22日 7時