9日目〜不死川実弥〜 3 ページ18
『うーん、よく寝てるねぇ杏萌璃。・・・あ、さねみん怪我大丈夫?あれ結構痛くないようにしたんだけど。』
へらへらと笑いながら、Aは笑う。そんな様子に俺の苛立ちはどんどん高まっていく
実「・・・あれはァ、何だ」
『?あれって?』
実「分かって言ってんだろ。・・・あいつの、”見てないのに見える”力のことだ。」
『あぁ、それね。
さねみん、第六感って知ってる?』
・・・ハッキリ言うと、よく知らねェ。
実「・・・勘みたいなもんだろォ」
『そ。詳しく言うと、勘・インスピレーションなど、理屈で説明はつかないが、鋭く物事の本質をつかむ心の働きのことね。
・・・それでね、杏萌璃はその第六感がすっごい優れているの。
それこそ、”相手の動きが読める”ぐらいにね。』
実「はァッ!?そんなの出来るのかァ!?」
なもんあったら、どんな相手も殺れるじゃねェかァ。
『出来るか出来ないかは、さねみんが一番実感してるんじゃない?
・・・杏萌璃の第六感は、全然、何となくこうかな?ってぐらいのうっすいものだったけど、杏萌璃はこの柱稽古で成長したの。怖すぎて本能で避けてるのか?とも最初は思ったらしいけど、”何となくここに攻撃したらいいと思う”っていうのも分かるようになったんだって。』
実「・・・それなら、何でアイツはあんなに弱ェ?そんな強い能力があったら誰にでも勝てーーー」
『無理だよ。だって杏萌璃は”天才”じゃないもの。』
どういうことだ。そんな能力は天才と言えるようなすごい才能だろう。
『杏萌璃はね、”秀才”なんだよ。天才とは違う。杏萌璃の能力は全然使えるような物じゃなかった。使えるようになったのは杏萌璃の努力のおかげ。
秀才と天才の違いは、元からあったか、努力の賜物か、だから。・・・まぁ、逆にいえば、努力していなければ、何も出来ないってことだけどね。
・・・なら頑張れば剣術は伸びるかお聞かれると、悲しいことに剣術には杏萌璃は才がなくて、努力をしていると言えるほどの努力が出来てない。
つまり、伸びないの。
だから、どれだけ技を見切れても連続の攻撃には対応出来ないし、一回見てしまえば対策されて、柱の皆の実力には対応できない。それに、これはすごい体力を使うから現在進行形で寝るし。
ーーーだから杏萌璃は弱い。』
実「・・・・・・」
『ーーーでもきっと、絶対強くなる。
残念だったね、さねみん。
今は弱いけど才能の塊だ。
鬼殺隊は、やめさせないから。』
その言葉は、玄弥のことを言ってるようにも聞こえたのだった。
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尊い - すごくいい尊死してもうた (2022年3月29日 17時) (レス) @page4 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
かなた - この世界線の獪岳好き! (2022年2月27日 5時) (レス) @page35 id: 72078a5a44 (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - 朔夜さん» まだですが、そろそろですよ!楽しみにしておいてくださいね(o^−^o) (2021年6月14日 20時) (レス) id: 365a77efd6 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - フラグ立たなかったですね... (2021年6月14日 18時) (レス) id: ff3a848d7c (このIDを非表示/違反報告)
元気なオタク(プロフ) - れもんさん» 沼鬼は本当に・・・w 何ていうか損な役回りさせましたねwもはや生贄(( 死なない寸前で痛めつけられて我慢している沼鬼は・・・きっと長男!!と思って・・・w 獪岳も幸せにさせて満足です!こちらこそ長文失礼しました! (2021年6月13日 18時) (レス) id: ed77530e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元気なオタク | 作成日時:2021年4月22日 7時