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火神「あいつはあのまま終わるやつじゃねぇ。それはお前が1番知ってんだろ?」

『うん。知ってる。』




ずっと見てきたんだから当たり前だ。テツは何かを見つけてあたし達の想像の斜め上を行ってくれると信じてる。テツが何をするかはわかんないけど。





火神「俺はずっと、黒子に助けられてた。言いたかねぇけどそれが現状だ。」





悔しそうに顔を歪ませる。大我の視線の先には強く握られた拳があった。





火神「じゃあ今あいつが壁にぶつかってんなら俺はあいつが壁を乗り越えた時に今よりもっと強くなっとかなきゃいけねぇと思うんだ。」


「俺一人の強さを掴まなきゃ、あいつに置いていかれる。」





大我の言葉を聞いてあたしは思わずにんまりと笑顔が溢れた。なーんだ。大我もだいぶテツを信頼しきってんじゃん。信じているからこそ、距離を置くことでそれぞれが強くなって、それを個で使おうとせずにまた力を合わせようとしてる。





『大我はバスケになるとすっごい頭使えるようになるよね。』

火神「うっせ。」




フェンスから背中を離して、ぐっと伸びをする。理由を聞けたことで少しスッキリだ。大我は進もうとしてる。1人でじゃなくて、個を強めて集で強くなるために。





『やっぱりあたしもぼーっとしてられないな。』

火神「あ?」

『いーんや!頑張ろうって思っただけ。』





はぁ?と訝しげに顔を顰める大我に笑顔を向けて、あたしは地面に置いていた弁当を持って屋上のドアに向かって歩き出した。


アレ(・・)が届くまでまだ時間がある。その間あたしは何をしようか。今日はそれを考える必要がありそうだ。





『あたし先に行ってるねん。』

火神「は?ちょ、おい、待て!」





急いで最後の一口(だいぶデカめ)を口に含む大我を置いて、あたしは屋上のドアを開けた。


テツはこれからどんな事をして強くなってくるだろうか。これから先のテツと大我、そして誠凛の姿を想像して、少し楽しみになった。





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S(プロフ) - 最近黒子のバスケ見初めたんですけど、この小説めっちゃ好きで!本編と一緒に見てます!続き待ってます!気が向いたら更新してください🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️ (9月14日 17時) (レス) @page42 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 零さん» コメント、ありがとうございます!そうですね、もちろんこの作品もゆっくりですけど更新していく予定です。(心の中では)ですが私自身これから受験に入っていくので、もう少しだけ、待っていてくれるととても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2023年3月22日 16時) (レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 他の作品の更新も嬉しいですが、この作品完結までやって欲しいです!とりあえず、赤司が好きなのでウィンターカップまでやって欲しいです😁更新楽しみにしてます! (2023年3月22日 15時) (レス) @page42 id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - アオバさん» コメントありがとうございます!分かりますいいですよね黒バス!今ちょっと迷走中なのでもう少し待っていていただけると幸いです。いつも読んで頂き、ありがとうございます! (2022年10月6日 7時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 黒子のバスケ大好きなので、めっちゃ楽しいです!!無理をしないようにしてください…!更新待ってます! (2022年10月6日 1時) (レス) @page42 id: 106335cad0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優雨-ゆうあめ- | 作成日時:2022年6月2日 20時

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