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−NOside−
再び場所は桐皇学園の控室。先程と違うのは監督、原澤がいること。原澤が手をたたき、選手の注意をこちらに向けさせた。
原澤「ホラホラ、まだ和むのは早いですよ。後半の話をしましょう。」
10点差で桐皇が勝っているが、バスケ界では10点なんてものの数分でひっくり返る。油断なんてしていられない。静かになって、緊迫した空気が流れる控室に1つの声が響いた。
青峰「あー、俺パス。ちょっとそこで体動かしてくるわ。」
若松「青峰テメー!!待てよ!!」
監督の指示を待たず、青峰は控室のドアへと足を進める。若松のもう何度目かの注意も聞く気はないようだ。
ドアノブに手をかけて、青峰は顔だけ監督へと向ける。
青峰「後半は俺が全部決める、でいーじゃん。」
若松「テメェコラ...」
原澤「青峰君。分かっていればいいです。ちゃんとアップしてきなさい。」
若松が怒りをぶつけようとするのを言葉で防いで、原澤は自身の前髪に触れながら青峰をアップに行くことを許した。へーい、と先生に向かってする返事ではない返事をして青峰が控室を出ていったあと、若松はどうして青峰の勝手な行動を許すのか分からず、「監督?!」と大きめの声で理由を求めた。
原澤「あ、いや、流石に全部じゃないですけど、青峰くん主体で行くってことです。」
若松「そうじゃなくって...」
今吉「若松...もう毎度あんまりゴネんなや。」
若松「キャプテンまで...」
原澤が桃井に青峰についていくよう頼んでいる間に、今吉は若松の毎度のようにある青峰への注意を諦めるよう言った。勝てば官軍という今吉の言葉も分かっている。けれど若松にとって青峰の態度は許せないようだ。
若松「あんな態度...チョーシこきすぎでしょ!?」
今吉「別にええんちゃう?こいても。」
若松「は?」
わけがわからないとでもいいたげな顔をする若松に今吉は例え話を告げた。
今吉「
あ、勘違いすんなや?ワシは別に青峰のこと好きでも嫌いでもないで。」
点さえ取れば人格なんてどうでもいい。勝ってる限り青峰が正義で、青峰がどんな人間でも試合に出れば文句はない。それが一番勝率が高いと今吉は理解していた。
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S(プロフ) - 最近黒子のバスケ見初めたんですけど、この小説めっちゃ好きで!本編と一緒に見てます!続き待ってます!気が向いたら更新してください🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (9月14日 17時) (レス) @page42 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 零さん» コメント、ありがとうございます!そうですね、もちろんこの作品もゆっくりですけど更新していく予定です。(心の中では)ですが私自身これから受験に入っていくので、もう少しだけ、待っていてくれるととても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2023年3月22日 16時) (レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 他の作品の更新も嬉しいですが、この作品完結までやって欲しいです!とりあえず、赤司が好きなのでウィンターカップまでやって欲しいです😁更新楽しみにしてます! (2023年3月22日 15時) (レス) @page42 id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - アオバさん» コメントありがとうございます!分かりますいいですよね黒バス!今ちょっと迷走中なのでもう少し待っていていただけると幸いです。いつも読んで頂き、ありがとうございます! (2022年10月6日 7時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 黒子のバスケ大好きなので、めっちゃ楽しいです!!無理をしないようにしてください…!更新待ってます! (2022年10月6日 1時) (レス) @page42 id: 106335cad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優雨-ゆうあめ- | 作成日時:2022年6月2日 20時