110period ページ18
その会話をしてからの初めての大会。その日、大輝はどこか吹っ切れたように調子が良かった。冷静でいて、目の前の相手に集中していた。大輝にマッチアップしてるのは今まで何度も苦しんできた中学屈指の
本当に、いい感じにただバスケを楽しんでる。そう思ったその時だった。
青峰「(……は？)」
テツから何度も受けてきたパスを今回も受け取って井上君を抜こうとした。大抵抜いても井上君は粘って着いてくる、そんな選手なのに。
今、井上君は大輝について行かなかった。
『なん、で、』
諦めたと言うの？大輝に勝てるわけないって？なんで？今大輝は井上君というライバルを前にしてバスケの楽しさを思い出していたのに。どうして……。
カバーも、井上君が復活して追いかけてくることも無く、そのままボールはネットを揺らした。
青峰「俺に勝てるのは、俺だけだ。」
その日、大輝は初めて、テツと拳を合わせることをしなかった。
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黒子「その夏の全中は青峰君の力で圧勝しました。けれどその日から、他の4人も変わっていって……」
中三の全中、あの出来事が起こって、テツは部活を辞めた。それに続くように、あたしもあいつらから逃げた。テツはあの日、珍しいほどあたしの前で取り乱していて、次の日2人とも目がパンパンに腫れたのを今でも覚えてる。多分、もうその時点でテツもあたしもあの場での笑い方を忘れていたんだと思う。
火神「……ふーん。まぁ一言言わせてもらえば、チョーシのんなボケェってぐれーだわ。」
あたし達の話を聞いて、同情する訳でもなく、ただただ大輝に対するツッコミを放った。そして強なりすぎてつまんなくなった？キセキの世代そんなんばっかか！と続けた。
火神「……黒子、手、出せ。」
黒子「え？」
火神「いーから。」
テツは困惑しながらも手を開いたまま大我の方に出すと、ちげーパーじゃなくてグーだよ。と大我はテツの手を握らせる。あたしもテツも頭にハテナをうかべたままだけど、大我はそんなこと気にせず口を開いた。
火神「俺に勝てんのは俺だけ？へそでコーヒーわくぜ？」
黒子「お茶です。」
『大我のバカ発動。』
火神「るせ。……さくっと勝って、目ェ覚ましてやらぁ。」
コツン、拳が合わさる音がした。
火神「だからA、安心して俺達の事見とけ。」
『ふふ、期待してる。』
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S(プロフ) - 最近黒子のバスケ見初めたんですけど、この小説めっちゃ好きで！本編と一緒に見てます！続き待ってます！気が向いたら更新してください🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (9月14日 17時) (
レス) @page42 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 零さん» コメント、ありがとうございます！そうですね、もちろんこの作品もゆっくりですけど更新していく予定です。(心の中では)ですが私自身これから受験に入っていくので、もう少しだけ、待っていてくれるととても嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2023年3月22日 16時) (レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 他の作品の更新も嬉しいですが、この作品完結までやって欲しいです！とりあえず、赤司が好きなのでウィンターカップまでやって欲しいです😁更新楽しみにしてます！ (2023年3月22日 15時) (レス) @page42 id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - アオバさん» コメントありがとうございます！分かりますいいですよね黒バス！今ちょっと迷走中なのでもう少し待っていていただけると幸いです。いつも読んで頂き、ありがとうございます！ (2022年10月6日 7時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 黒子のバスケ大好きなので、めっちゃ楽しいです！！無理をしないようにしてください…！更新待ってます！ (2022年10月6日 1時) (レス) @page42 id: 106335cad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨-ゆうあめ- | 作成日時：2022年6月2日 20時
