80period ページ35
-ＮＯside-
監督「残り2分。全て緑間でいく。」
78対76。あと2点ゴールだと2本。スリーだと1本で逆転される危機的状況で取った最後のタイムアウト。この試合中代わることなくコートに出続けている5人は息が切れ、大量の汗を流す。そんなことは気にせず監督の指示を聴く。
監督「向こうの10番はガス欠だ。スリーで捩じ伏せろ。行け。」
監督の指示を聴き、5人はもう1度コートへ出た。監督はもう一度ベンチに腰かけ、出ていく5人を見つめた。
「監督、この場面で1年にやらせるのは…大坪さん達だって…」
1人の部員がベンチに腰掛けた監督に気まずそうにそう言った。その言葉は確かにあっている。この場面、普通であれば1番上の代である大坪達に任せるのが妥当だろう。そう。"普通であれば"だ。
監督「緑間が入る時言ったはずだよ。大坪達上級生が血のにじむような努力をしてきたことなど百も承知だ。」
「それでもこれから3年間全ての中心は緑間だ。"キセキの世代"を獲得するということは、そういう事だよ。」
火神の左後ろに宮地がスクリーンをかける。火神はやはり2度のジャンプで体力が削られ、気づくのに一瞬遅れてしまった。その一瞬を見抜いて緑間は左に動き、フリーになる。
降旗「やばい！緑間だ！！」
河原「火神はもう限界なのに！！」
ベンチにいる1年の焦った声に相田とAはニヤッと笑う。
相田「そう来ると思ったわ！」
『テツが機能した時の凄さはチームの攻撃力アップの他にもうひとつ。』
スティールが増えるのよ！
バシッと音を立て、緑間の手に収まりそうになっていたボールは伊月の元へ。そしてそれを前に走っている日向に渡した。フリーで決めれる。日向がそう思った時。
バコｯｯ！！
日向「なっ！」
日向の後ろからボールだけを叩き、ボードに当てて跳ね返すことでシュートを阻止された。秀徳4番。大坪の手によって。
実力が全てなこの世界。それでも最後に頼るのが1年というのは気分がいいとは言えない。大坪達上級生にもプライドはある。だがそれ以上に大坪達レギュラーは努力が実らずベンチに入れなかったものたちの代表。
大坪(王者に最も必要なプライドは勝つことだ。)
何十人ものオレンジ色の叫びを魂を背負うには充分過ぎるほど、他の人達には大坪の背中が大きく見えただろう。
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優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 腐腐腐さん» 腐腐腐さん！運命感じていただきありがとうございます！！(？)笑これからも頑張ります！！！ (2022年5月4日 18時) (
レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - めっさ好きです！この作品に運命(？)を感じました笑続き楽しみに待ってます！ (2022年5月4日 18時) (レス) @page7 id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨-ゆうあめ- | 作成日時：2022年5月1日 14時
