36period ページ38
そう言うと一瞬静かになり、大我からため息が聞こえた。皆の方をチラッと見てみると、涼太は顔に手を当てて上を向いてるし、テツは心臓あたりの服をキュッと掴んでいた。え、この理由ダメだった?
黄瀬("もん"って…"もん"って…!!)
黒子(Aさんはほんとに…。)
火神(つまりは俺たちのこと信じてたってことかよ。コイツマジで…はぁ。)
『えっと…?』
あたしがオドオドしていると大我が正面にしゃがみ、両肩に手を置いてきた。
火神「お前なぁ、俺たちはあいつらに勝てるけど、それをわかってるからと言ってあーゆーのには乗るなよ。次やったら罰ゲームな。」
『罰ゲームって…』
黒子「僕達はAさんのことを心配してるんですよ。」
『…うん。わかった。』
説教は次やったら罰ゲームってことで解決(?)し、ひと段落着いた時、涼太がよっし、と言って立ち上がった。
黄瀬「じゃ、俺はそろそろ行くッスわ。最後に黒子っちと一緒にプレーできたしね!」
ニカッと笑い涼太はそう言った。
黄瀬「あと火神っちにもリベンジ忘れてねぇッスよ!予選で負けんなよ!」
火神「火神っち?!」
おお、涼太が大我を認めた!
『良かったね』ポム
火神「よかねぇわ!」バシッ
あたしが肩にぽんと手を置くとその手を払われた。
黄瀬「あ!Aっちー!大好きッスよー!!!」
ブンブンと手を振りながらそう言う涼太をはいはいと軽くあしらってあたし達と涼太は別れた。そのタイミングでリコ先輩と合流し、あたし達もようやく帰路に着いた。
黒子「火神君、一つだけ聞かせてください。あの話を聞いていましたか?」
火神「決別するとかしないとかか?」
…その話はあたしも大我も聞いていた。だけどあたしはそこまで心配はしていない。
火神「てゆーかそれ以前に、俺別にお前と気ぃあってねぇし。1人じゃ無理だって言ったのお前だろ?だったらいらねー心配すんな。それに…」
いつも光と共にある。それがお前の、黒子のバスケだろ。
ほら、この2人なら、多分これからも大丈夫。ううん、あたしがいる限り、大丈夫にさせる。絶対に。
その後テツはリコ先輩にしごかれていた。
黒子「Aさ、ん…」
そう助けを求めるテツにあたしは手を合わせ心の中でご愁傷さまですと言った。
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優雨-ゆうあめ-(プロフ) - ykさん» レスと言う文字に今さら気づきましたっ!普通にコメで返してました。遅くなってすみません汗コメントありがとうございます!明るい性格にしたかったのでそう見えててよかったです。これからもよろしくおねがいします! (2022年5月6日 9時) (レス) id: 42f874bee7 (このIDを非表示/違反報告)
yk(プロフ) - 主人公の明るい性格がとても好きです! (2022年4月25日 2時) (レス) @page37 id: 9724ee37b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優雨-ゆうあめ- | 作成日時:2022年3月17日 22時