転生少女のバレーの世界奮闘生活Part2【ハイキュー】

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「笹倉ー！ドリンク無くなったー！」
『了解でーす！』

「笹倉ー、タイマーしてくんねー？」
『はーい！』

「庵、テーピングってどこにある？」
『はいはいここにあるからどこテーピングすんの！』



バタバタと体育館を走り回りどこか不足がないか確認する。ドリンクも減りが早くて、休憩の度に追加で入れる。一言言うとするならばただただ忙しい！！強豪校である北一、それはそれは人数が多くて、1人で全員を支えるには根気がいる。あっちこっち呼ばれては対応、呼ばれては対応、大変にも程があるぜ…。


そんな苦悩も全部、長期休暇のせいだ。

長期休暇、所謂夏休みやら春休みの期間は一日練が大抵で、休みは1週間に一度はあるけれどそれ以外はほとんどない。一日練ともなるとドリンクの減りもタオルが使い物にならなくなるまでの時間も早く短くなる。…あー！早く家でアニメがみたい！夕に癒してもらいたい！ベッドでゴロゴロしたい！(欲望の塊)




「影山、こっちのセッターに入れ。」
「！！はい！」




…そういえば、最近飛雄がレギュラーの方のチームでセッターとして入ることが多くなってきた気がする。


楽しくて仕方がないというふうに目をキラキラさせている飛雄は、今日も絶好調のようで、何度も色んなスパイカーとのコンビを炸裂させている。監督も次の大会からセッターは飛雄でいこうと考えてるのか、何度もボールをあげる飛雄をじっと見つめている。




「庵、ボールあげてくれ。」
『あいあい。』




部活が終わったあともバレーがしたくて仕方がないとソワソワしながらあたしにボールを上げろと言ってくる。そのソワソワを隠しきれてない感じがなんとも可愛いので例え無限にボールを投げさせられようとあたしは誘いにのるのである。




「金田一、ちょっとスパイク打て。」
「え"」
「お疲れ様でーす。」
「帰らせるか！お前も道連れだ国見！」
「ちょ！離せ！」




今日はくにみんと金ちゃんが犠牲になったみたいだ。「同じ練習量やってるよねあいつ。」とあたしの隣でくにみんは面倒くさそうに顔をゆがめてセット位置に着く飛雄を見つめた。


…これが3年になると、すれ違ってすれ違って最後には分裂しちゃうのか。あのシーンはキツかったなぁ。見てるこっちもしんどかった。だってあの場所にいてみなよ、胃が痛むどころか他の内臓まで痛くなりそうじゃん。


…ん？待てよ？あたしは今、北一のマネージャー。それも飛雄達の世代の。ってことは……あの喧嘩に巻き込まれる？！？！！(今更)


今更気づいた事実にあたしは頭を抱えた。

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