68☆*ー夜久side ページ20
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「なっ、はぁ？！」
『え、汚。』
大きい声を出した俺は、間違っていないはずだ。こいつがおかしい。こんな平然と、こんな簡単にかっこいいとか言う庵がおかしいに決まっている。
どうして急にそんな口説くようなことを言ってきたのか、どうしてそんな平然と言えるのか、何よりもどうして、どうして俺を、かっこいいと思ったのか。…少しだけ、ほんの少しだが、気になった。
「何でだよ…。」
『え？何がっすか？』
「いや、なんというか…すげぇ自分で言うの嫌だけど、すげぇ嫌だけど！！」
『お、おう？』
「俺は背が小せぇから、か、可愛いとか、そういう方でしか言われたことなかったし…。」
情けなく、段々と声が小さくなる。
俺はこの体が嫌いだ。いつまでも伸びない身長。白くて、細い手足。この身体のせいで、女子には可愛いしか言われねぇし。本当だったらすげぇでかい体格と、身長で、かっこいいって言われてぇし、1番は、腕が長かったら持って広い範囲のボールが取れるのにっていう気持ちで…
『可愛い、いや確かに夜久先輩可愛いっすよね。』
「(…殴っていいかな)」
『身長は鉄君みたいに大きくないし、肌は白いし目だって二重でデカくてなんというか…ベビーフェイス？』
「(殴っていいってこと？これ殴っていいってことだよな？？)」
『でも、その小さな体で、あんな速いボールを軽々と上げる。それって、かっこいい以外の何物でもないと思うんスよ。』
「！！」
俺は再び目を見開いた。驚く俺を気にすることなく、庵は言葉を紡ぐ。
『すげぇ身長が高い選手とか、体格がバカいい選手は沢山いる。でも、その選手達をいちばん翻弄するのが、その選手の体格だけだと勝てるはずのない小さな選手って、なんかかっこよくないっすか？』
にやりと笑う庵が、妙に綺麗に見えた。
さっきの表情はもう消えていて、あれあたし言葉あってる？と口にしながら首をひねらせる庵に、思わず笑みがこぼれる。
ナルシストで、方向音痴で、自由人。けれど部員の変化にはいち早く気づいて、必要な言葉をかける。そこに遠慮も、同情もない。
俺の気持ち、返してもらわなくていいかもな、そんなことを思ったり。
『＿＿＿ってことで、靴紐三つ編みにしといてあげたー可愛くなりましたね夜久せんぱい♡』
どうしようやっぱり返して欲しいかもしれない。(遠い目)
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優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます！皆さんに楽しんでいただけるよう製作中なので少々待っていてください！ (2023年3月14日 6時) (
レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月14日 6時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます！！パート１でもコメントしてくださって...本当に感謝しかないですｯ！！！ (2023年2月9日 12時) (レス) id: 79e0660dd9 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - ハイキューの世界観に夢主ちゃんがハマり過ぎて面白いです！ (2023年2月9日 11時) (レス) @page42 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントあざまぁぁっす！！ (2023年1月23日 19時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨-ゆうあめ- | 作成日時：2022年10月29日 18時
