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32 ( side Uno. ) ページ34

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横浜のライブは、
Aがきてくれたことの嬉しさもあり、
打ち上げに無理矢理連れて言ったけど、
リーダーと、千晃と飲んでる姿を見て、
心なしが安心していた、



彼氏とうまくいってない、


そう聞いたのは去年、
その時は、まだなんとも思ってなかったけど、
聞いて行くうちに、

その状況に、怒りを覚えたのを今でも覚えている、



だから、にっしーと話すAを見て、
このまま二人がうまくいけばいいな、なんて

柄にもなく思ったりしてたのに、



あれからにっしーからも、Aからも
特にアクションはなくて、


私はただ、Aが幸せになれればなんでもいい。

協力するのに、
携帯を見つめたまま、ちょっとだけため息。




その気持ちを汲み取ったかのようなタイミングで、Aからの連絡。



A再来週、撮影のアシスタント予定入ったんだけどね
A実彩子たちの撮影だったよ!よろしくね〜


再来週？


そういえば雑誌の撮影があって、
ライブの特集と、撮影がある予定だ、

スタッフの名前とかは知らないから、
まさかAがいるところだったなんて、


それだけで嬉しくて、



misako本当に?嬉しいー!Aに会えるのね!
Aお仕事だけどね!でも、私も嬉しいよ。



にっしーに連絡した？

そう聞こうと思ったけど、
ちょっとだけ悩む。


なんで？って返ってくるのが目に見えてて、
よろしくね！と返してから、画面を落とす。



理央と真司郎に絡んでるにっしーを見てから、
後で伝えようかな、と携帯をしまった。




＊ ＊ ＊



宇「にっしー、」



撮影が終わって、着替え終わると
なにやら携帯を眺めてるにっしーに話しかける、


西「ん？」

宇「はい、」



Aとのやりとりを見せると、
一瞬首を傾げられてから、私の携帯の画面を眺めると驚いたような顔をした。



宇「と、いうわけで。」

西「…なんで俺に言うの？」

宇「宇野さんの優しさかな？」

西「……」

宇「私はAが幸せならいいだけだから、他意はないよ。」

西「なんかわかってる？」

宇「なーんも。でも、私じゃどうにもならないこともあるから、」



だから、そこがにっしーで幸せになれるなら。
私はそれを応援するだけなの。


たとえ、抜け出すのに苦しくたって、
Aには幸せになってほしいから。


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