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「先輩、あの、9月の20日か21日って休み取れますか?」
『え?あ、大丈夫だと思うけど…珍しいね、どうしたの?』
「あ、ちょっと友達のところに」
『へー、いいよ、どっちも?』
「え!いや、どっちかで」
『せっかくだからどっちも取っておけば?なかなか希望出さないんだからたまには。』
「…はぁ、ありがとうございます。」
まさか休みが簡単に取れるなんて。
今まで仕事ばかりで、なかなか友達と約束して、なんてことなかったから、
先輩も珍しそうにしてたし、
( 日頃の行いだなぁ )
笑いながら、会社のスタジオ場所から出て行くと、
同じ職場の別部署の子から話しかけられる、
『Aさん、珍しいですね!彼氏とデートですか?』
「はい?違うよ、友達のところにいくの」
『へー…てっきり彼氏かと。』
可愛らしいという言葉が似合う2人、
モデルとしても最近出始めた子でもあって、
キラキラした感じは、どっちかというと
実彩子たちよりだな、なんて考えてた。
『私その日AAAのコンサート行く予定だったのにさぁ、』
「え、!?」
『え?』
「あ、いやなんでもない…」
出てきた言葉に思わず声を上げてしまう。
まさかこんな近くにファンの子がいたなんて、
外れてちゃってさ、と残念がってる片方の子。
聞くつもりはないけど、
すぐ後ろで話してるから気になってしまう、
もちろん実彩子と友達とも言えず。
そのライブに行くなんて言えず。
『先輩、知ってます?AAA!』
「あー、聞いたことはあるかなぁ」
『私たち結構追っててー、ほら!』
そんなこと言って携帯の待ち受けを
見せてくれる。
そこには、あの笑顔を浮かべてる見知った顔の人と、そのグループの写真。
( うわぁ…、)
『私、にっしーが好きで、この真ん中の人!』
( はぁ、知ってます…)
『私の方は真ちゃん!ライブも行ったりしてて、先輩も見てみましょ?めちゃくちゃかっこいいんですよ!』
「いやー、私は…」
『先輩彼氏いますもんねー、羨ましい!』
羨ましいと言われるほどでもないけど、
楽しそうに話す彼女たちはまるで、彼氏の話でもしてるかのような盛り上がり、
まさか、そのグループの人と会いました、
なんて言えるわけもなく、
ぐ、と押し黙っていると、
1人の子の方から思いもしなかった言葉が出てきた。
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rio(プロフ) - あゆにし♪さん» コメントありがとうございます。長編の女の子のことでしょうか?千晃さんとは別の方です、申し訳ございませんが、こちらは別の長編の複線ですのでそちらに出てくる主人公も出てきます。その方のお名前の設定もしていただけるとわかりやすいと思います。 (2018年1月17日 15時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
くま - 丁寧な返信ありがとうございます!受験が迫っていてこの小説読むと元気になれます(^o^)/勉強の合間にまた読むの楽しみにしてます (2018年1月12日 23時) (レス) id: 6dbd28e3f1 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - くまさん» コメントありがとうございます!続き、本日も更新予定です*ぜひ今後ともよろしくお願いします!また覗きに来てやってくださいね! (2018年1月12日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
くま - めっちゃ続き気になるー(*^^*)頑張って下さい! (2018年1月12日 18時) (レス) id: 6dbd28e3f1 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 間違いました!!このコメントは消してもらって結構です!これからも頑張ってくださぁい! (2018年1月4日 2時) (レス) id: 54dbba8f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2017年12月18日 23時