199 ( side Nishijima. ) ページ24
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次の日、Aは何もなかったかのように
リハを始めていた。
日高とは、話せたらしい。
詳しい話は聞けてないけど、
宇野と千晃に、朝の楽屋の事を聞いたら
そうだろうな、とは思ったけど。
立ち位置を確認してるAが
俺に気づいて近づいて来た。
「…にっしー、」
西「ん?どうした、」
「昨日は、…ごめん。あと、携帯ありがとう、」
西「ううん、大丈夫だけど、…Aは大丈夫なの」
「私?私は大丈夫だよ、ライブだもん」
そう言ってにっこり笑う、
それが不自然すぎて。
自分の気持ちを押し殺してる気がして、
俺はAの手を取って、軽く握る。
西「A、…あのさ」
「にっしー、これからライブだよ?」
西「…、」
「ファンのことを一番に考えて、ファンの子に会うために、私は今ここにいるの。」
西「でも、」
「他のことは二の次。でも、…ありがと。大丈夫、だっちゃんとは話せた、…それも後で話すから」
西「…あいつ、與は、」
「…、」
静かに首を振るA。
話せてないよ、と言うように、困ったような笑顔を浮かべて。
「私がしたことだから、真ちゃんが話しかけづらいのもあると思うし、…仕方ないよ。」
西「俺部屋に帰った時、もう寝てて、…ごめん」
「にっしーはなんも悪くないから、…ほんとにありがとね。とりあえず、ライブはちゃんとするよ。…真ちゃんにも、してもらわなきゃ。」
握っていた手を離される。
俺の目を見るAは、
ステージに立つ時の顔をしていた。
「がんばろ、ライブ。」
西「うん、もちろん。」
そう言って、俺に抱きつくA。
いつもの様に、ゆっくりと息をして
ただ、いつもと違うのは、
その手が震えてることだけ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
宇「いやー、楽しいねぇ」
ライブが始まり、ソロ曲がないと
合間に話す事はほとんどないから
MCになると、一気に話し始めるのは今回のライブ。
宇「あ、そういえば、A写真集発売決定おめでとう!」
「あー、ありがとう〜!」
一旦はけてたAが戻って来たときに
ライブ前に告知があった
写真集の発売の話になった。
浦「やっとか、って感じだろうね、みんなも。」
リーダーが客席に投げかけると、
何万というペンライトが揺れる。
所々でおめでとうー!という声も聞こえて、
Aも嬉しそうだ。
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rio(プロフ) - 林檎印さん» あコメンありがとうございます!二人からの愛に溢れてるお話で、ときめきを与えられるように頑張っていきますので、また覗きに来てやってくださると嬉しいです*前回の章にもコメントありがとうございました(;;)またよろしくお願いします! (2017年12月18日 15時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
林檎印(プロフ) - 本当にずっと面白くて更新も多くてありがとうございます!大好きなお話です。もちろん、真ちゃんオチが良いのですが…だっちゃんオチも読んでみたいくらい、二人からの愛が凄いですね!本当に毎日お話を読めて幸せです(^_^)vありがとうございます。 (2017年12月18日 7時) (レス) id: e184cc6e42 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ゆうかさん» 本当にありがとうございました*かなり長いのに、一気に読んで頂けたみたいで大変ではなかったでしょうか?いつでもお言葉は嬉しいので、またいらして下さい!幸せです*ありがとうございました! (2017年12月17日 16時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ゆうかさん» コメントありがとうございます*一つ一つのお言葉、とても嬉しくてこちらが号泣しました!(;;)これからもこの先のお話も緩くときめきを与えられるように頑張っていきますので、ぜひまた覗きに来てやってくださると嬉しいです! (2017年12月17日 16時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - 今後もrioさんの作る作品をたくさん読ませて頂きます!(笑) お忙しいかもしれませんが更新楽しみにしてます!応援してます!頑張ってください! (2017年12月17日 15時) (レス) id: 0222b9411f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2017年12月12日 0時