295 ページ20
.
ファンクラブツアーも三日目、
今日は昨日のフリータイムとは少し違って
ファンミーティングという形で
イベントが行われる。
ファンの子と会う前に、
インスタやツイッターでも
写真を見ながら残り少ないイベントのことを考えていた。
西「うい。」
「ういー、おはよ。」
西「なに見てんの？」
「ん？インスタ。」
西「あら、いいね。」
「なんかさ、ファンの子ってすごいよね。」
西「なに急に、」
「だって、ハワイじゃん、日本から来てくれる子も多いわけじゃん。海外まで、来てくれるってなんか凄いことだなって思って。」
西「まぁね、有り難いことだよね。」
「私だったら、…出来るかなって、そんなこと、」
西「え？」
『Aさん着替えましょー、あれ、お話中ですか？』
「あ、大丈夫！じゃあにっしーまたあとでね。」
西「うん、」
今回のファンミーティングのツアーは、
日本から来てくれる子が多い。
もちろん数人単位じゃない、
何百っていう人数が私たちのために
日本から海外まで出てきてくれている。
かかるお金もきっと想像以上だと思うし、
仕事や、もしかしたら学生さんで
学校休んでくれてる方もいるはずだから、
自分の人生のなかで、
私たちを応援するために、私たちとのイベントのために
時間を割いてくれることが、
当たり前だと思えなくて。
もちろん普段、日本でのライブの時もそうだけど、
海外となると、膨大な時間もかかってるはずだから。
好きな人のために、
何かを犠牲にして時間を割くことが
わたしには、凄いことだと、思えて。
それが素敵なことだとも思えて。
羨ましいとも思える。
「自撮りでもあげようかなぁ、」
『衣装は映らないようにしてくださいよ？』
「うん！」
『Aちゃん自撮り減りましたよね？』
「え、あー…確かにそうかも」
『でもその代わりメンバーの写真が増えましたよねぇ、』
「あっはは、それはそうかも(笑)」
見返すツイッターの画像欄、
自撮りが減った代わりに、
増えたメンバーの写真。
私にしか撮れないメンバーの表情、
『Aちゃんほんとにみんなのこと好きなんだなって、感じますよ。』
誰にでも、代わりはいないと思ってるから。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1086人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちい - 更新きてくれてありがとうございます！！また読み返して最新話が更新されててとても嬉しくありがたいです！ (2020年6月16日 0時) (
レス) id: 41d72408da (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ちいさん» 遅くなりまして申し訳ありません、コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです＊まだ少し続くと思いますので、お付き合い頂けると嬉しいです！また覗きに来てやってくださいね！ (2020年5月25日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めちゃめちゃ最高です！！何ていうのだろう、、めちゃめちゃ文書が分かりやすいし胸キュンするし、3150で、4回読み直してます！更新楽しみにしてます！！ (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9cfad6f983 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rio
| 作成日時：2019年9月14日 1時
