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耳に携帯をあてる。
コールを聞く暇もなく、数分前に聞いた声がコールの代わりに私の耳に届いた、



「想太ごめん遅くなって。」

想『全然、すみませんわざわざ忙しいのに。』

「それは大丈夫なんだけど、なに?相談って。」

想『それが、』



ホテルに戻って、
掛け直すと言っていた想太の着信から、折り返しボタンを押す。

聞けば、今度出る曲のショートムービーに
相手役として出て欲しいという
Da-iCEの無二のツインボーカルの1人の想太からの
相談だった。

シングルとして、というわけではないが、
Da-iCEの公式にもなる動画サイトや、ファンクラブのサイトにも載るみたいで、
わざわざ連絡をしてくれたらしい。



「相手役としてって、その相手は誰なの?」

想『大輝くんです。』

「…ほう〜珍しい。」

想『というか、作詞が大輝くんなんで。どうしても大輝くんがねぇさんがいいって言うから、』

「……。」

想『ねぇさん?』

「ねぇ、そこに大輝くんいるでしょ?」

想『え!?い、いないですよ!』

「いるよね?変わって?」

想『……バレちゃったぁ、大輝くんー、』



なんとなく、そんな気はしてた。
想太が直々にそんな話をわざわざ私に言ってくるのも珍しいし、
なにより、大輝が裏から手を引いてるとしか思えない言葉の数々。


笑い声とともに、声色は聞き慣れた声に変わる。



工『すごいね。』

「すごいね、じゃないよ。なにやらせてんの。」

工『いやだって、A想太に弱いから、ころっとオッケー出すかなと思って。』

「あ、大丈夫なの?今。」

工『大丈夫、スタジオいて想太向こう行ったから。』

「あ、ならいいや。…てか、本当のこと?さっき想太が言ってたの。」

工『うん、俺はできたらAがいいなと思って。』

「まぁ私の体が空いてるなら全然いいけど、…どうせ大輝が相手なら気をつかわないし。」

工『俺以外は気を使うみたいなことやめてもらっていい?』

「なに、慣れてるってことだよ。」

工『はいはい、わかってるよ。とりあえず、俺の意見として、話してはおくけど、本人サイドは了承してるって伝えておく。』

「うん、了解。」

工『じゃ、ハワイ楽しんでね。お土産待ってる、』

「やだよ(笑)じゃあまた今度ね。」



ぷつり、と来れるノイズ越しの声。
最後想太になにも言えず終いだったな、と
ライン画面を開いて、言葉を送った。




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ちい - 更新きてくれてありがとうございます!!また読み返して最新話が更新されててとても嬉しくありがたいです! (2020年6月16日 0時) (レス) id: 41d72408da (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ちいさん» 遅くなりまして申し訳ありません、コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです*まだ少し続くと思いますので、お付き合い頂けると嬉しいです!また覗きに来てやってくださいね! (2020年5月25日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めちゃめちゃ最高です!!何ていうのだろう、、めちゃめちゃ文書が分かりやすいし胸キュンするし、3150で、4回読み直してます!更新楽しみにしてます!! (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9cfad6f983 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rio | 作成日時:2019年9月14日 1時

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