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ホテルに着いた時には、
なんとなく、自分心が浮いていない原因に気づき始めたいた。
『今回、ホテルは全員1人になりましたので、…』
スタッフさんが、ホテルの部屋割りの話を
いつも通りに話し始める。
いつもだったら、ここで、
男子メンバーで、ホテルの相部屋じゃんけんがあったり、
スケジュールを見て、部屋割りを決めたりするのに、
今日は、全員部屋は1人部屋になったらしい。
珍しいことだ。
いつも、誰かしらと相部屋になる男子メンバーは
1人部屋ということに喜んでいたが、
正直なところ、
こういう地方ツアーや、海外でのイベントじゃないとなかなか一緒になれない
私たち女子は、3人一緒でもよかったね、なんて話してて。
ルームキーをもらって、
ホテルの部屋に向かう時の事、
秀「お前大丈夫？」
「うん。」
秀「具合悪いとかじゃねんだよな？」
「それは全然、でもなんかぼーっとしちゃってさぁ
…海外が、」
海外が、といった時、思わず口を塞ぐ。
こんな事、今言っていいかわからない。
別に、イベントや、海外でのライブが、
もちろん、ファンの子に会える事が
嫌なんじゃない。
だけど、
「海外が、…なんか嫌なんだよね、」
秀「…は？」
「…いや、その反応正解だと思う。私もよくわかってないし、」
秀「よくわかんねぇけど、具合悪いとかじゃねんならいいや、」
「うん、それは大丈夫だから、なんも心配はない。」
秀「ならいいけど、…まぁあれだよ、多分」
「うん？」
ホテルのフロントを歩きながら、
少しだけ身体を寄せてくる秀太。
こっちに、
私に目線を向けるわけでもなく、
だけど周りには聞こえないように、
秀「真司郎のこともあんじゃねーの。」
来年からだもんな、と一言付け足して。
すとん、と胸の奥に何かが落ちる感覚。
そっか、真司郎が、選んだ海外。
無意識に、自分の中で、嫌なものとして
分けてしまっていたんだな、
秀太の言葉で気づく。
「腑に落ちた。」
秀「そりゃよかった。」
「なんかちょっとすっきりしたよ、」
秀「鈍いからなお前。」
「それはなんとも言い返せないから、」
秀「とりあえずよかった。」
「ん、ありがとう。」
じゃあな、と別の階にいくエレベーターにのる秀太と、
同じように別のエレベーターに乗る真司郎と目が合って、
( 嫌な、もの…として、分けてたなんてね、 )
→
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ちい - 更新きてくれてありがとうございます！！また読み返して最新話が更新されててとても嬉しくありがたいです！ (2020年6月16日 0時) (
レス) id: 41d72408da (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ちいさん» 遅くなりまして申し訳ありません、コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです＊まだ少し続くと思いますので、お付き合い頂けると嬉しいです！また覗きに来てやってくださいね！ (2020年5月25日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めちゃめちゃ最高です！！何ていうのだろう、、めちゃめちゃ文書が分かりやすいし胸キュンするし、3150で、4回読み直してます！更新楽しみにしてます！！ (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9cfad6f983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2019年9月14日 1時
