p e r f e c t _ 5 (ページ10)

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西「もちろんさ、Aがいるから頑張れるとかそういんじゃないよ。いてもいなくても、俺は変わらないし、変えるつもりもない。」

「それは痛いほどわかるよ、見てたってわかるし。」

西「仕事中というとまた語弊があるから言いたくないんだけど、一応ステージに立つ上での俺としてやってる時は、Aを特別視するつもりは毛頭ないし、けど、それと気持ちってまた別じゃん？」

「あは、そうだね。」

西「だから、ひとりの西島隆弘として不安になることはたくさんあるけど、それはAが拭ってくれる気がして。実際気持ちは軽くなるから、」

「西島くんにとってプラスになってるなら、この上ないくらい嬉しいよ、わたしは。」

西「俺にはあんたが必要なんだな、って改めて思わされるよ。」

柔らかい、ふわりと笑う顔が好き。
笑うと目が細くなるところとか、
ぎゅっとする目元、
最近じゃ、西島くんって笑うと口がハートになるんだよ、と噂され、
本人は気づいてるかなんて知らないけど、
そんなところも好きで、

知るたび、彼を好きになる。

こんな彼だからこそ、
この笑顔がなくならないことを願うんだ、

小さなことだっていい、
西島くんが笑ってくれるなら、

出会ってまだそんな経ってないからこそ、
西島くんを知れる嬉しさもあって、
たくさん、こんな短い時間で、
たくさん、迷惑もかけて、弱いところも見せて、
それでも、

それでも、わたしを好きだと言ってくれた西島くんだから。

大切にしたい、わたしだって、
彼を、西島くんを、守りたいんだ。

「それはお互い様だよ、」

西「あらそうなの？」

「8人全員いてくれないと困りますから。」

西「そっち？！あ、そっちなのね、そっちじゃなかったんだけどなぁ～～！」

「ふは、冗談だよ。」

西「なぁんだよ～もう、」

「冗談だって、」

西「こっちおいで。」

ほら、そうやって途端に表情を変える。

さっきまで、無邪気に笑ったと思ったら
表情をころっと変えて、紛れもなく一人の男の顔をするから。

これだから、彼の表情を見るのは飽きない。

まぁ飽きる気は全然しないんだけどね、

「のーせんきゅう。」

西「ダメです、おいで。」

「…もう、少しだけだよ。」

西「よしきた。」

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