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「あぁしてれよかったな、って…後悔ばかり先に来ちゃって、…ダメだなって、思うんだよね、」




赤信号で、車を止めると
頬に濡らしていくとのを後ろから拭ってくれる手が暖かかった。





「ごめん、」

西「大丈夫、」

「ありがとう、…大丈夫だから、」

西「ううん、そうじゃなくて。…思ってること、話して大丈夫。」



赤信号が、青に変わる。

車を発進させると、西島くんは再び後ろに身体を預けた。



「…、私のせいじゃないって言ってくれたし、それは自分でも分かってはいるんだけど、でも、それでも、自分の中で、ここをこうしていれたよかったって気持ちが色々ふりかかってきて、」





「後悔だけが、先に来ちゃうよ、やっぱり、」




私があの時、しっかりと話をしていれば、 もしかしたら何か変わってたかもしれないのに。


それも今言ったって変わらない、
何も変わらないのに、



西「俺だって同じだよ。だから、一人でそうやっと思わなくて大丈夫だから。」

「うん、」

西「誰にだって、ミスもあるし、でもそれを補えるだけの仲間も入れば、たくさん支えてくれる人がいるから、それなら今できることをやろうって思うことが大切だと思うよ。」

「…そうだね、」

西「俺も後悔してる、だけどそれは悪いことだとは思ってないから、…だから、こうやってAについてきたの、俺にとって、今は、Aの気持ちを支えてあげることが一番かなって思ったから。」



まぁ、俺の話を聞いて欲しかったってのもあるけどね、と一言。



西「理央と、日高はきっと大丈夫だから、明日も、絶対ライブはある。…だから今は、Aができることやったらいいよ。」

「うん、…ありがとう、」





* * *



「西島くん、」

西「ん、…あ、…ねて、」

「うん、寝てた。」

西「わり、…話聞いてた途中に、」

「大丈夫、話は終わってたよ、」

西「そっか、…ついたの?」

「もうちょっと、コンビニ寄ってくるから、西島くんなんか飲む?」

西「んー、どうしよ、」

「コーヒーでも買ってくるよ、まってて。」

西「ありがと、」



ふぁ、と大きなあくびをしてる西島を横目に、
私は車から降りる。


ふと、携帯を見たら
一通の着信が入っていた。



「…浦田さん、?」



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ゆう - すごく良かったです! (2020年2月4日 12時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
くま - 次が気になる〜!! (2019年9月3日 23時) (レス) id: dcfe0f3089 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rio | 作成日時:2019年5月21日 2時

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