検索窓
今日:9 hit、昨日:7 hit、合計:126,760 hit

270 ページ43

.



悲鳴をあげている、
自分でもわかる。

よくいうよ、アドレナリンが出てるから、とか
そんなんもたくさん聞くけど。


込み上がる痛み、激痛が、どうしても顔を歪ませてしまう。



耐えろ、あと少しだけ、少しだけだ。




浦「今日は本当にありがとうございましたー!」

「 「 ありがとうございましたー! 」 」




でも、


自分がした選択に、後悔はしてない。
みんなの笑顔の理由に、


私が告げてきた、


" みんなの笑顔の理由になりたい "


その言葉への、気持ちの代償は、
少なからず出てくることなんてわかってたから。



みんなが笑顔になるのであれば。





( これでよかったんだと思えるから。 )





* * *



宇「A、」

「大丈夫大丈夫、痛み止め打ってもらったから。」

浦「とりあえず明日のことは、診てもらった後の判断に任せる。出来る限り、無理はしない方向でお願いします。」

『了解です、』

「ちあちゃん、ありがとうね。助かった。」

千「ううん、私は全然。」

『A、そろそろ。』

「…うん、」



2日目、ラストまで終わらせられて、
この判断は間違ってなかったんだと、
自分を言い聞かせた。


心配そうにしてくれるメンバー、スタッフ、
待機してくれてる医療班、ケアスタッフ、
私の、一言で、きっとみんなの雰囲気を壊してしまう。


やっとここまで来れた、
単独での野外ライブ。

10周年に相応しい、大きなイベント。


だからこそ、無理をしてでも成功させたかったんだよ。


ステージからはけてきて、
支えられるように、直也くんに抱えられ、
そのまま控え室に、

すでに待機してたケアスタッフと、
こんな時間に来てもらっていた医療班の人に
痛み止めで応急処置してもらい、
明日のことを話しているマネージャーと、現場スタッフ。


誰もがきっと、私の気持ちを理解してくれてるはずだ。



" 3日目も、このメンバーでやろう。 "


きっとそう思ってくれてるはずだから、
だからこそ、今、こんなにたくさんの人を巻き込んで、話し合ってくれてるから。



「ちょっと行ってくるね。」

宇「無理しないで、ちゃんと診てきてもらいなさいね。」

「うん、ありがと。大丈夫だよ、」


大丈夫、その言葉は私の中にずっとある魔法の言葉のようで。


時に弱くて、時に強がって、


それでも、この言葉を言うからこそ、
自分の気持ちにも素直になれることがあるから。



271→←269



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (138 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
955人がお気に入り
設定タグ:AAA , 與真司郎 , メン入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました! これからも頑張って下さい! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ!気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀`)今後もよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - EYさん» いつもありがとうございます(`▽´)これからもよろしくお願いしますっ* (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀`)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:rio | 作成日時:2019年2月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。