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悲鳴をあげている、
自分でもわかる。
よくいうよ、アドレナリンが出てるから、とか
そんなんもたくさん聞くけど。
込み上がる痛み、激痛が、どうしても顔を歪ませてしまう。
耐えろ、あと少しだけ、少しだけだ。
浦「今日は本当にありがとうございましたー!」
「 「 ありがとうございましたー! 」 」
でも、
自分がした選択に、後悔はしてない。
みんなの笑顔の理由に、
私が告げてきた、
" みんなの笑顔の理由になりたい "
その言葉への、気持ちの代償は、
少なからず出てくることなんてわかってたから。
みんなが笑顔になるのであれば。
( これでよかったんだと思えるから。 )
* * *
宇「A、」
「大丈夫大丈夫、痛み止め打ってもらったから。」
浦「とりあえず明日のことは、診てもらった後の判断に任せる。出来る限り、無理はしない方向でお願いします。」
『了解です、』
「ちあちゃん、ありがとうね。助かった。」
千「ううん、私は全然。」
『A、そろそろ。』
「…うん、」
2日目、ラストまで終わらせられて、
この判断は間違ってなかったんだと、
自分を言い聞かせた。
心配そうにしてくれるメンバー、スタッフ、
待機してくれてる医療班、ケアスタッフ、
私の、一言で、きっとみんなの雰囲気を壊してしまう。
やっとここまで来れた、
単独での野外ライブ。
10周年に相応しい、大きなイベント。
だからこそ、無理をしてでも成功させたかったんだよ。
ステージからはけてきて、
支えられるように、直也くんに抱えられ、
そのまま控え室に、
すでに待機してたケアスタッフと、
こんな時間に来てもらっていた医療班の人に
痛み止めで応急処置してもらい、
明日のことを話しているマネージャーと、現場スタッフ。
誰もがきっと、私の気持ちを理解してくれてるはずだ。
" 3日目も、このメンバーでやろう。 "
きっとそう思ってくれてるはずだから、
だからこそ、今、こんなにたくさんの人を巻き込んで、話し合ってくれてるから。
「ちょっと行ってくるね。」
宇「無理しないで、ちゃんと診てきてもらいなさいね。」
「うん、ありがと。大丈夫だよ、」
大丈夫、その言葉は私の中にずっとある魔法の言葉のようで。
時に弱くて、時に強がって、
それでも、この言葉を言うからこそ、
自分の気持ちにも素直になれることがあるから。
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ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました! これからも頑張って下さい! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ!気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀`)今後もよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - EYさん» いつもありがとうございます(`▽´)これからもよろしくお願いしますっ* (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀`)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2019年2月18日 19時