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「えー、でも大丈夫なの。本当に!」
宇「なんで話さなかったのよ〜」
「ごめんなさぁいー」
このこのー、と頬をつねられてる状況。
ちあちゃんはそれを見て笑ってる。
宇「まぁでも、真司郎が気付いてたのには驚いたよ。」
「うん、ちゃんと話してあるから。」
千「それだけでちょっと成長かな、」
「ありがとう、」
みんなに話してなかったのは、
私のことを心配して負担になるだろうから、
大きなイベントだ、
それに加えて、すでに昨日のことで
みんなの気持ちに負担をかけてることは
自分でもわかっているから。
結局、終わったら話すつもりではいたんだけどね。
『3人ともー、着替たら早めに着替えてくださいねー、』
「あ。はーい!」
明日もある、そう、今日で終わりじゃないから。
イベントは、ライブはまだ明日もある。
みんなを笑顔にするために、
私たちは、少しずつ、少しずつ、すすんでいる。
何かを犠牲にしてでも、
ここまで応援してくれた人、
ここまでついてきてくれた人、
支えてくれる人たちに、
恩返しをしていかないといけないんだ。
宇「明日もあるし、早めに戻ろうか、」
千「うん、」
宇「A 、」
「んー?」
着替え始めていたところ、
ふと声をかけられて、振り返れば、
宇「無理、だけはしないでね。」
「うん、ありがとう。」
* * *
『おはようございます!』
「おはよー、」
2日目のリハ、
昨日からの変更点、重点要素の見直し、
大まかな変更はないものの、
ちょっとしたところでの変更点を確認して、
それが終われば流れでのリハが始まる。
バタバタと、控室の廊下を走るスタッフに声をかけられる。
私たちと同じくらいの運動量もあるのに、
スタッフは本当に疲れを見せない。
「なーかちゃん、ちょっといい、」
『はい?あ、あとでトークショーの話も、』
「うん、終わったらちゃんと。」
『了解。それで?どうかした?』
「足、固定できる?テーピングとかの、」
朝起きた時の違和感、
昨日とは明らかに違う違和感に、
すぐに気付いて、誰にも言わずにここまで来た。
『え、やっぱりダメそう?』
「いやまだ、でも昨日とちょっとね違う感じがして、
『…一応、ってことね。』
「うん、」
『わかった、とりあえずケアスタッフ連れてくるから。』
待ってて、と言ったなかちゃんの顔は、
不安と、心配とが混ざった表情だった。
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ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました! これからも頑張って下さい! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ!気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀`)今後もよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - EYさん» いつもありがとうございます(`▽´)これからもよろしくお願いしますっ* (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀`)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2019年2月18日 19時