251 ( side Atae. ) ページ24
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リハが終わった俺たちは、
一旦ホテルに戻ることになった。
明日そのまま本番になります、と
スタッフの声が遠くで聞こえて、
Aも、日高もいない状況。
日高についてった直也くんもいない、
不安なのは俺やメンバーだけじゃないのは
わかってたけど、
それでも、その不安はどうしても拭えなかった。
與「やっぱ俺ホテル前で、」
秀「アホか。そんなことしたら大変なことになるだろ、帰ってきたら連絡くれるって言ってたし。」
與「秀太はなんでそんな冷静なん、…日高やって、Aやって大丈夫やったかもしれんけど、それでも本人見られんとわからんやろ。」
秀「…そんなの、1つしかねぇじゃん。」
與「なに、」
秀「信じることしかできねぇんだよ、無力だろ。」
苦虫を噛み潰したような表情をしてる秀太。
悔しそうに、手を握って、
まるで、2人の手を掴めなかったのを後悔するかのように。
秀「俺はたまたま反対にいた、俺があそこにいたら、助けてやれてたかもとか、リハ止めてればとか、そんなこと今更考えたってもうどうにもならないのわかってるのに、それでもこの手があるのに、なんで2人の手を、掴めなくて、あーなったんだろ、ってなるだろ、…そんなの、考えたってもう遅い。」
與「秀太、」
秀「もう信じて待つしかできない、無力なのはわかってる。それでも、信じることはまだできる、俺らにできることなんだよ、」
ベッドに座ってる秀太の横には、
今か今かとその連絡を待っている携帯。
秀太も、同じ気持ちやったんや、
俺だけじゃない、にっしーも、直也くんも、
きっと、千晃も、
2人の近くにいた実彩子も、
きっとみんな信じて待ってる。
與「俺も、待つ、」
秀「ん、大丈夫だろ、あいつらなら。」
與「そやな、」
シン、と2人の間に沈黙が流れた時、
部屋の外からなにやら声が聞こえる、
スタッフ、だろうか、
このフロアは貸切なはずだから、
聞こえるのは、スタッフかメンバーかしかいない。
?「、なんで、?!」
高めの響く声、
明らかに張る声に、秀太と目を合わせて、
そっとドアを開ける。
宇「Aは!?日高くん、帰ってこないの?」
浦「待った、落ち着いて、」
宇「なんで、直也くんとなかちゃんだけ、…?」
浦「だから、一旦俺らは、」
與「…、A、帰ってこんの、?」
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ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました! これからも頑張って下さい! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ!気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀`)今後もよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - EYさん» いつもありがとうございます(`▽´)これからもよろしくお願いしますっ* (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀`)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2019年2月18日 19時