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249 ( side Hidaka. ) ページ22

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俺のために泣いたAを見た、


久しぶりのような感じがした。




俺が、Aに想いを告げた日、
Aは少しだけ泣いていた。

あれから、Aの涙は、
ファンを想って泣く時、
そして、真司郎を想って泣く時、


その涙ばかり見てきたから。


久しぶりに、俺のために泣いてくれたAを見て、
蘇ってくる気持ち、




今なら、何を言っても俺のために、と
してくれるんじゃないか、

治るまで、真司郎じゃなくて俺の元にいて、と言えば、
Aは優しいから、


きっと、俺を選ぶ。



自分でもずるいと思う。





「痛い?」

日「まぁね。」

「…やっぱり治るまで私がお世話する。」

日「だから大袈裟だって、どこも折れてないし、外傷だけだから。」

「明日の衣装にもきっと影響するよね、」



でも、あまりに悲痛な表情をするから、
俺の考えは自然と無くなっていった、



少し前の自分と違う、




日「そんなことより、Aがそんな顔してる方が俺は心が痛いよ。」


守りたかった一心だった。

あの時、咄嗟に出た手は、
たしかに、Aの手を掴んで、

落ちた瞬間、



( あ、よかった、守れた。)



そう思ったのが第一だったんだ。


それが、なによりの証拠。
自分の気持ちの変化が、自分自身でもわかった瞬間だった。





「というかだから、なかちゃん。」

『日高さんにあまり迷惑かけないでくださいよ、』

「かけてない!」

『掛けてます。』


日「まぁまぁ、Aも俺も無事だったわけだし。…俺もAと戻った方がメンバーにも顔合わせやすいから。」


一緒に戻る、と言い張るAと、
頑固なアーティストを持つ献身的なマネージャーが
言い合ってるのを見て、
しんみりしてた気持ちも、ちょっとだけ晴れやかになっていた。



『木村さんには私からも伝えておきます。』

日「ん、…ていうかいつからいないのキムラ。」

「…そういえば、私がきた時いたのに。」

『さっき向こうで見かけたので、』

「よろしくね、なかちゃん。」

『再度言っておきますけど、日高さんには迷惑、っ…』

「もー!わかってるって!」



マネージャーとアーティストというよりは
すこし姉妹に見えてしまうのは、
なんだか微笑ましい。



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ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました! これからも頑張って下さい! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ!気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀`)今後もよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - EYさん» いつもありがとうございます(`▽´)これからもよろしくお願いしますっ* (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀`)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rio | 作成日時:2019年2月18日 19時

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