246 ( side Atae. ) ページ19
.
西「ゆっくり息吐いて、大丈夫って言ったでしょ。日高も、Aも。」
與「ふ、っ…ごめ、」
西「ん、ゆっくりな。」
脳裏に張り付いたままの光景が消えない、
まるで息の仕方を忘れてしまったかのように、
俺はにっしーに合わせて息を整えた、
こういう時、秀太もにっしーも
本当に落ち着いてて、すごいと思う。
西「落ち着いたら、Aたちのところ行こうって話してたんだけど、一応病院に行くのは直也くんだけってことになったから、」
秀「じゃあ、俺らはホテル待機か。」
西「リハ続けても、って話になったんだけど、そんな状態じゃないから、一旦ホテルに戻ろう。ある程度ステージも確認できたし、あとは戻ってきた時に備えてって感じ。」
秀「だな、…真司郎、俺と一緒にホテル戻ろ。向こうで2人の帰り待とう。」
與「…、大丈夫なん、」
落ちた後に聞いた鈍い音、
とても大丈夫だとは思えないくらいの音と、
スタッフの慌しさもかすかに覚えている。
Aの状態も、日高の状態も俺にはわからなかった、
多分ずっと俺についててくれてる秀太も知らない、
にっしーだけが、2人の状況を把握できてるはずなのに、
與「俺も病院に行きたい、」
西「行ったってできることないよ。」
秀「西島、」
與「わかってるけど、…ここにいたって、ホテル戻ったって、不安しかないやん。やったら病院に行って、2人のこと見たい、…Aのことも、」
西「今はみんなまだ状態把握できてない、行っても何もできないし、不安を煽るだけだよ。」
與「にっしーは、Aのことも見たから分かるやろうけど、俺やって、不安やから…なんもできひんけど、そばにいたいねん、」
秀「真司郎、気持ちはわかるけど、Aのことも考えてやれ、…不安そうにしてる真司郎を前にAは多分我慢もするし、言いたいこと言えなくなるの嫌だろ？」
與「…、それは、嫌やけど。」
そばにいたいのは、本当のことを。
あの日のことを思い出してるかもしれん、
2年近く前の、あの事故のこと。
そう思うと、胸の奥が締め付けられるようやった。
西「信じて待ってよう、真司郎。」
與「…うん、」
西「俺だって、真司郎と同じくらい不安だよ。」
1人じゃないから、と
困ったように笑うにっしーと、目が合った。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 955人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました！ これからも頑張って下さい！ (2020年1月19日 22時) (
レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ！気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀｀)今後もよろしくお願いします！ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ＥＹさん» いつもありがとうございます(｀▽´)これからもよろしくお願いしますっ＊ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします！ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rio
| 作成日時：2019年2月18日 19時
