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243 ( side Hidaka. ) ページ16

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最終のリハーサル。
女子三人が、裾の丈を気にして、
最後にトロッコを確認しよう、と俺も一緒に乗り込んだ。


思ったより順調なリハーサルだった、


裾は大丈夫だったのか、
安心してる様子の俺と同じトロッコに乗っていたAと宇野。


トロッコから、通路に降りよう、



そんな時だったら


ガタン、とトロッコが揺れる。




停止したはずのトロッコの誤作動で、
通路より少し奥に動いて、
すでに降りようとしていたAに咄嗟に声をかけた、



日「Aっ、待って、!」




手を取った時には、身体は2人して傾いて、
宇野の叫び声と、もう一つの大声、
その声とともに俺らの身体はトロッコから投げ出される。




鈍い音と、マイクのキーン、という音に
スタッフや、メンバーも気づいたのか、
騒がしい声が近づいてくるのがわかった、



見上げられている空、
晴れていたはずの空が、薄暗い膜を張っていた。





『日高さん!!』


ぷつん、と意識が戻る、
ひどい痛みと、騒がしい声が一気に体を駆け巡って、
身体の上にはAがいて、




あぁ、よかった間に合った。なんて
そんなことを思ったんだ、




『頭打ってます?痛いところとか、』

日「いや、多分頭は打ってない、けど背中と、左足が痺れてる、」

『動かないでくださいね、』

日「…Aは、」

『外傷がないのが少し心配です、意識もなくて、とりあえず先に日高さん、病院に、』

日「A、先連れて、」


浦「日高先行くよ、」


俺の言葉を遮るように、
覗き込んできたのは直也くんだった。


動かせない体では見えないけど、
メンバーはどうしてるんだろう、目の前で見てた宇野も心配だな、



そう言ってるうちに、俺はスタッフとマネージャー、
それと直也くんと一緒に病院に連れられていくようだ、




浦「意識があるだけいいけど、お前外傷あるからな、なんかあったら言えよ。」

日「うん、でも今のところは、大丈夫。」

浦「Aは大丈夫だよ、さっき目覚ましたってにっしーから連絡きたから。日高は自分の心配してなさい、」

日「そっか、よかった…」




大丈夫、というのは、
どう大丈夫なんだろうか、
まだ理解しきれてない頭の中に言葉がぐるぐると回っていく、



( 心配なのは、Aの、…気持ちの方なんだけどな、)





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ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました! これからも頑張って下さい! (2020年1月19日 22時) (レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ!気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀`)今後もよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - EYさん» いつもありがとうございます(`▽´)これからもよろしくお願いしますっ* (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀`)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rio | 作成日時:2019年2月18日 19時

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