97 ( side Hidaka. ) ページ8
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「…今日だったっけ、そういや。」
AのソロデビューのMV撮影日だ、と
作詞中にふと思い出して、手を止める。
今頃真司郎と一緒か、
そう思うと心は荒む。
好きなんだと気付いてから、
何回、何十回、何百回と荒んだ心
所詮嫉妬、
ただ好きなだけなのに、
男女混合グループの恋愛事情。というのに
引け目を感じてしまって、
ただメンバーとして隣に入れるだけでいいと、
自分に言い聞かせてきたのに、
その相手が、メンバーに恋してる。
本人は、気づかないふりをしているのか、
または、俺と同じ気持ちでいるのかは
わからないけど、Aの気持ちに気付いた時は、
思い浮かぶものも、思い浮かばなかった。
自然と目で追うAは、
いつからか、真司郎を見ていることが多くて、
その目は本当に綺麗だった。
…悔しくて、仕方なかった。
「らしくねぇな、」
独り言が出る。
そんな時、携帯に通知がくる、
グループラインだ。
AMV撮影終了〜!見て見て!
画像が添付されてる。
それは、この前見た時よりも豪華になった衣装。
嬉しそうに見せてのも可愛くて仕方なかった。
misakoお疲れさまー!可愛いね、個人的にもっと送っといて!笑
shuutyお疲れ。俺も欲しいー!
A#Aさんが画像を送信しました。
misako待ち受けにする。
shuuty結婚してくれ。
mitsuお疲れー!可愛いじゃん。秀太!笑
秀太の発言だけは許せねぇぞ、と思ったのと束の間。
次に送られて来た写真と発言に、
思わずため息が出て、俺はそっと画面を落とす。
s.a残念ながら俺のもんやから。
s.a# s.a さんが画像を送信しました。
照れながら、肩を押し返しているAの頬に顔を寄せてる真司郎のツーショット。
その他には指輪までしており、まさかここまでやるとは。と俺は目を閉じた。
宇野と秀太からの通知も止まらず、
それさえも見たくなくて、俯いた顔を無理矢理振った、
俺が、何回も諦めようとしたのに
そうやって、Aの隣にいるのなら、
少しくらい、俺にだって思うことはある。
…こっち、向いて欲しい。
ふつふつ湧く、Aへの気持ちと、
真司郎への、妬み。
少し、覚悟してもらおうか、
それくらいは許されるだろ？
俺だって好きなのは変わらないんだ。
→
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rio(プロフ) - HWJ98yGIRs5Sragさん» コメントありがとうございます！！にっしーはperfect_というお話で別のお話があるので、よかったらぜひそちらを見てくださると嬉しいです！本当にコメントありがとうございます。 (2018年2月25日 21時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - Nissyバージョンも見たいです。 もし良かったらNissyバージョンも書いてください。 (2018年2月25日 15時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2017年11月25日 17時
