105 ( Past story. ) ページ16
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『でも、メインは向こう、』
「わかってる。西島くんが歌わないと始まらない。だから我慢してきた。なのに、本人が納得いかない状態で歌わせて、それに合わせろっていうわけ？」
ブースから出てくる西島くん。
「なんとかいいなよ、」
西「…わかってる。けど俺は納得行くまで撮るつもりだったよ。」
「スタッフの声に流されそうになったよね、一瞬。」
西「…っ、」
顔を歪ませるから、図星だ。
嘘が下手で、どうしようもない。
盛大にため息をつくと、スタッフが声をかけた。
『…西島くんが、歌わないなら、七瀬さんもいないようなもんですよ？』
「はぁ？」
西「ちょっ、そんなことないって！」
「あー、そういうこと。じゃあ、西島くんが歌わない限り私はいらないってことね。もういいわ、この曲に私の声入れないで。」
持っていた歌詞の紙を机に投げると、
重い扉開いて外へと出て行く、
後ろから、なんであんなこと言うんだよ！と
声を荒げてる西島くん。
まるで、AAAにいらないと言われたみたいだった。
西島くんも、スタッフも、
みんな思ってるんだろう。
ならいい。勝手にやってて。
浦「？…A？終わったの？」
「帰る。」
浦「ちょっと、…なに、え、にっしーは？」
浦田くんの声を無視して、荷物を持つと
真ちゃんに手を掴まれる。
與「どーしたん、」
「いらないって、言われたから。帰る、」
秀「は？誰に。」
「っ、…スタッフさん」
慌ててブースの方にかけて行く浦田くんと宇野ちゃん、
真ちゃんに手を掴まれたまま、泣きそうになる顔を隠して、末吉くんが話を聞いてくれる。
「もう、っ…いい、やめたい、いつもいつも引きあいにだされて、さっきだって、西島くんが歌わないなら、私はいないようなもんですよって、…っそれじゃあ本当に私じゃなくてもいいじゃん、」
心が痛かった。
もう解放して欲しくて、
これならずっと一人で歌って踊っていた時のほうが楽しかった。
たのしい、と心から思えないなら、
きっとそれはファンにも伝わってしまう。
「…、合わないんだよ私。ここには、」
秀「そんなことねーから、」
「もう、やだ…っやめたい、やめさせて」
末吉くんと真ちゃんが顔を合わせてる。
その横で真ちゃんに腕を掴まれたまま
私は涙が止まらなかった。
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rio(プロフ) - HWJ98yGIRs5Sragさん» コメントありがとうございます！！にっしーはperfect_というお話で別のお話があるので、よかったらぜひそちらを見てくださると嬉しいです！本当にコメントありがとうございます。 (2018年2月25日 21時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - Nissyバージョンも見たいです。 もし良かったらNissyバージョンも書いてください。 (2018年2月25日 15時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2017年11月25日 17時
