193 ( side Hidaka. ) ページ14
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浦「 なんで、好きなのに想いを塞げるわけ? 」
直也くんの口から出た言葉は、
今の俺の心を綺麗に抉るようだった。
日「なに言っちゃってんの、急に。」
浦「気づかないわけないでしょ、だからってなにがあるってわけじゃないんだけどさ、」
日「…で、それがなに?」
浦「好きなのに、なんでそれ塞げるのかなってただ単に思っただけ。」
日「直也くんはさ、好きな人いんの?」
浦「…さぁね。どうでしょう。」
日「あっは、分かり易いなぁ。まぁ考えてみてよ、自分の隣にそいつがいて、自分が幸せにしたあげたいって気持ちももちろんないわけじゃない。」
その気持ちは俺にだってあった、
だけど、少しずつ、Aの笑顔を見るたびに
その気持ちも、変わっていったんだよ。
日「でもさ、結局はそいつが笑ってくれてるだけでいいんだよね、それが俺じゃなくても、…あいつが、泣くなら笑顔にしたいし、悩んでるなら話聞いてやりたいし、」
浦「うん、」
日「好きな気持ちはわからないよ、でも、その気持ちが、愛とかそういうんじゃなくたって、好きでいてもいいんだなって思えるようになったのは、…あいつを好きになったからなんだよ。」
愛する気持ちを、教えてくれたのは
紛れもなくAだったから、
だから、俺はAを、
笑顔でいさせてあげたい。
日「俺は守りたいわけ、…直也くんはそうじゃないの?」
Aを守れるのならば、
俺は、悪役にだってなるよ。
いつか言ったAへの言葉は
多分こっちの方が正解。
浦「俺だって好きな人は守りたいよ、」
浦「…男だからね。」
多分、直也くんにもわかるよ。
それで、きっともっと大切な人が、
ううん、直也くんを愛してくれる人が出来ると思うから。
日「なんの話してんのかね、俺ら。」
浦「…日高のそういうところ俺結構好きだけどなぁ」
日「そういうのいつも言わないくせに!なんか変!」
浦「なんだよ!褒めてんだろ?」
日「いいよ〜直也くんからそんなの聞きたくない!」
浦「うるせぇ、じゃあ返せ!」
Aへの気持ちは、きっと違くても、
俺だって守りたいから。
笑顔も、想いも。
幸せに、なってほしいからね。
俺は、Aにも、もちろん直也くんにも。
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rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもありがとうございます(^o^)!後輩くんが出てくると何故だかいい雰囲気ではなくなってしまう…波乱の幕開けみたいな感じですね!(笑)こらからも頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» 度々申し訳ありません( ; ; )変換できなかった箇所、確認させていただきました!別の方法で変換できるようにいたしました、ご指摘ありがとうございます、助かりました( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - rioさん» コメント返信ありがとうございます、そして確認して頂いてありがとうございました(;_;)これからも楽しみにしています! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» コメントありがとうございます!確認してきたのですが、特に変換できなかった場所がなかったので、何かのバグかと思われます(;;)お役に立てず申し訳ありません…!アプリの方でも確認したのですが、変換されてたので何度か更新して頂けると幸いです( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています。228話の颯くんの「本当にそんなことがあるなら」の所が2箇所、名前変換できないのですが…他はできるので、そこだけだと思います… (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年10月25日 23時