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その二人の笑い声につられるように、
静まり返っていた控え室が笑いに包まれる。
秀「いつ言うんかなぁと思ってたら、タイミングな。」
與「やって、…言うタイミングなんでもうないと思っててんやけど、」
宇「暗黙の了解で、触れないようにはしてたけど、まぁバレバレだったしね?」
西「俺は二人から聞いたよ?」
千「え!?そうなの?なんでずるい!」
さっきまでの雰囲気はどこに行ったのか。
真司郎は、真剣やったのに、とぶすくれながらも
少し安心したような顔になっていて、
そんな真司郎を、秀太と直也くんがからかっている。
いつもの雰囲気だ、
これが、私たち8人の姿。
ふと、だっちゃんと目があって、
あまりに優しく笑うから、
胸が締め付けられるけど、あの優しい笑みは、
" よかったな、"
と言う顔だから。
真司郎と、たくさんの言葉を交わせて、
言葉にする意味と、大切さを教えてくれた
だっちゃんには、たくさんの感謝を込めた。
宇「それにしても、…真司郎、本当に変わったね。」
與「え、なに、」
千「あの真ちゃんが、って感じだよね、私たちからしたら。」
宇「…、わたしたちには迷惑かけたっていい、どんなことがあっても、幸せになってほしいのよ。だけど、沢山迷惑かけたって、その倍は真司郎たちが悩むことになる、」
千「そんな時でも、手放しちゃダメだからね。」
女子二人の言葉に、
からかっていた直也くんも、ずっとずっと見守ってくれていたにっしーも、
納得したように笑った。
與「…、当たり前やろ。墓場まで手は離さへん、ちゃんと愛してくわ。」
* * *
ぱたん、と廊下に出たドアを閉める。
あの後、わたしはお手洗いに行ってくると言って廊下に出た。
壁に寄りかかって、ずるずると座り込むと
頬に手をあてて、顔を隠すように俯いた。
西「ちょーときめいてるやん。」
「……だぁってもうあればずるいよ〜 」
追いかけてくるように同じタイミングで廊下に出てきたにっしーのことには気づいていたけど、
正直それどころではないくらい、
真司郎の言葉に胸が高鳴り過ぎていた。
「ちょーかっこよかった、」
西「あはは、珍しいねそんなこと言うの。」
「…にっしーもそう思わない?」
西「めっちゃ思ったすげー與さんかっこよかった。」
「ほらー!…あれはずるいよ、」
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rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもありがとうございます(^o^)!後輩くんが出てくると何故だかいい雰囲気ではなくなってしまう…波乱の幕開けみたいな感じですね!(笑)こらからも頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» 度々申し訳ありません( ; ; )変換できなかった箇所、確認させていただきました!別の方法で変換できるようにいたしました、ご指摘ありがとうございます、助かりました( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - rioさん» コメント返信ありがとうございます、そして確認して頂いてありがとうございました(;_;)これからも楽しみにしています! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» コメントありがとうございます!確認してきたのですが、特に変換できなかった場所がなかったので、何かのバグかと思われます(;;)お役に立てず申し訳ありません…!アプリの方でも確認したのですが、変換されてたので何度か更新して頂けると幸いです( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています。228話の颯くんの「本当にそんなことがあるなら」の所が2箇所、名前変換できないのですが…他はできるので、そこだけだと思います… (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年10月25日 23時