検索窓
今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:147,445 hit

207 ページ29

.




その二人の笑い声につられるように、
静まり返っていた控え室が笑いに包まれる。




秀「いつ言うんかなぁと思ってたら、タイミングな。」

與「やって、…言うタイミングなんでもうないと思っててんやけど、」

宇「暗黙の了解で、触れないようにはしてたけど、まぁバレバレだったしね?」

西「俺は二人から聞いたよ?」

千「え!?そうなの?なんでずるい!」




さっきまでの雰囲気はどこに行ったのか。
真司郎は、真剣やったのに、とぶすくれながらも
少し安心したような顔になっていて、

そんな真司郎を、秀太と直也くんがからかっている。




いつもの雰囲気だ、
これが、私たち8人の姿。





ふと、だっちゃんと目があって、
あまりに優しく笑うから、
胸が締め付けられるけど、あの優しい笑みは、



" よかったな、"




と言う顔だから。



真司郎と、たくさんの言葉を交わせて、
言葉にする意味と、大切さを教えてくれた
だっちゃんには、たくさんの感謝を込めた。




宇「それにしても、…真司郎、本当に変わったね。」

與「え、なに、」

千「あの真ちゃんが、って感じだよね、私たちからしたら。」

宇「…、わたしたちには迷惑かけたっていい、どんなことがあっても、幸せになってほしいのよ。だけど、沢山迷惑かけたって、その倍は真司郎たちが悩むことになる、」

千「そんな時でも、手放しちゃダメだからね。」




女子二人の言葉に、
からかっていた直也くんも、ずっとずっと見守ってくれていたにっしーも、

納得したように笑った。




與「…、当たり前やろ。墓場まで手は離さへん、ちゃんと愛してくわ。」





* * *






ぱたん、と廊下に出たドアを閉める。


あの後、わたしはお手洗いに行ってくると言って廊下に出た。




壁に寄りかかって、ずるずると座り込むと
頬に手をあてて、顔を隠すように俯いた。






西「ちょーときめいてるやん。」

「……だぁってもうあればずるいよ〜 」




追いかけてくるように同じタイミングで廊下に出てきたにっしーのことには気づいていたけど、

正直それどころではないくらい、
真司郎の言葉に胸が高鳴り過ぎていた。




「ちょーかっこよかった、」

西「あはは、珍しいねそんなこと言うの。」

「…にっしーもそう思わない?」

西「めっちゃ思ったすげー與さんかっこよかった。」

「ほらー!…あれはずるいよ、」





208→←206



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (148 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
852人がお気に入り
設定タグ:AAA , メン入り , 與真司郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rio(プロフ) - 林檎印さん» いつもありがとうございます(^o^)!後輩くんが出てくると何故だかいい雰囲気ではなくなってしまう…波乱の幕開けみたいな感じですね!(笑)こらからも頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» 度々申し訳ありません( ; ; )変換できなかった箇所、確認させていただきました!別の方法で変換できるようにいたしました、ご指摘ありがとうございます、助かりました( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - rioさん» コメント返信ありがとうございます、そして確認して頂いてありがとうございました(;_;)これからも楽しみにしています! (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 宇宙飛ぶペンギンさん» コメントありがとうございます!確認してきたのですが、特に変換できなかった場所がなかったので、何かのバグかと思われます(;;)お役に立てず申し訳ありません…!アプリの方でも確認したのですが、変換されてたので何度か更新して頂けると幸いです( ; ; ) (2019年2月11日 2時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙飛ぶペンギン(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています。228話の颯くんの「本当にそんなことがあるなら」の所が2箇所、名前変換できないのですが…他はできるので、そこだけだと思います… (2019年2月11日 2時) (レス) id: 4bd4b0b0ab (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:rio | 作成日時:2018年10月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。