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温かくなった手に捕まれて、
思わず振り返ると、ゆっくりと瞬きをする日高くんと目が合う。
眠い時の、人間の仕草は、
いつもの真逆の行動を起こすというのは聞いたことがあるけど、
お酒も相まってか、いつもの日高くんとは180度真逆の仕草に、
年下ながらもこれはこれで可愛いな、なんて思ってしまう。
「帰れなくなっちゃうよ。」
日「俺酔ってもちゃんと帰れるで有名だから大丈夫、」
「なにそれ、どこで有名なの(笑)」
日「巷で。」
「そんなの聞いたことないよ、変なの。…まぁでもここにいられても困るし、」
日「んー？」
「んーじゃない。明日もあるんだから、帰った方がいいよ、まだ人いるうちに。」
聞いてるんだか、聞いてないんだかわからない反応をする日高は、
階段の壁に寄りかかって座ったまま動いてくれない。
あいにく、流石の私でも成人男性を一人で動かせるほどの力は持ち合わせてないし、
掴まれたままの左腕は離してくれそうにないし。
ポケットに持っていた携帯出して、
画面を確認すると一つため息をこぼす。
日「ため息つくと、幸せにげちゃうよ」
「誰のせいだと思ってんの、」
日「…なんだよ、邪魔しなきゃよかった？」
「はぁ？…なんの話よ、いきなり。」
日「さっきの、ありがとう〜とか言って、本当邪魔すんなとか思ってんじゃねーの？」
「…さっき、…あぁ、そんなこと思ってないしタイミングよく話しかけてきてくれて助かったのは本当です。」
日「結構イケメンだったじゃん？」
「タイプじゃないし、…軽口しか叩かないやつは無理。」
日「えーじゃあ俺もダメじゃん。」
「……なに言ってんの、とりあえず移動しよ。上開けるから、落ち着くまでそこにいて、」
話そらすなよー、と不貞腐れてる仕草は、まるで子供。
それでも重かった腰は、簡単に上がって、
VIPルームに続く階段を、日高くんの腰を押しながら上がっていく。
( タイプ云々というか、わたしは、)
「すきなんだよ、馬鹿。」
気づかれてはいけないこの気持ち、
グッと飲み込んで、誰もいない部屋の中へと身体を押し込んだ、
せめて、このままの距離で、
そばに居られるのであれば、
私はそれでいい。
→
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rio(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます(*`∀´*)だいぶ進んできました〜！これからも楽しみにしていただけると嬉しいです！よろしくお願いします！ (2019年1月3日 1時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - きましたね〜楽しみです！ (2019年1月3日 1時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます！ありがとうございます〜！まだまだお話は続きますので、これからもよろしくお願いします(*`∀´*) (2018年12月15日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます！遅くなってしまってすみません(´._.`)他メンはまだ出るつもりですが、後輩くんはこちらのお話には出てくる予定は今のところはありません、ですが別のお話には出てきてますのでよかったら見てくださいね＊ (2018年12月15日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 黄色さんのキュンキュン大好きです！待ってます！ (2018年12月11日 0時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2018年9月7日 20時
