11. ( side Hidaka. ) ページ13
.
俺の想いを知ってるのは唯一こいつだけ。
話やすいから、というのは前提だけど、
なにより2人でいる時の雰囲気は
抜群に心地よかった。
初めてこいつに話した時、
最初は驚きもしてたけど、一言、そっか。だけで
片付けてくれたのは、有り難かった。
うるさく言わないし、
下手な質問もしてこなかったし、
だからこそ、時々聞いてもらっている。
例のごとく、多くは言わないけど
それが俺には心地よくて、
話せば心は軽くなる、プラス小さく荒む心は
こいつの呆れたような笑顔で
少しだけ傷が癒えるような気がしてた。
日「そろそろ戻るわ。」
「んー、裏から出なよ。タクシーあるだろうし、」
日「あ、いい?」
「いーよ、待ってて。」
椅子を立てば、
カウンターに置いていたジャケットを手にしてくれる。
自然のその行動にも、
やっぱこういうところがモテんだろうなと。
自分ではああ言ってたけど、
こいつの本当の姿を知ってる人なんてきっと一握り。
だけど、根は優しくて、普通の女の子だ。
そこに気づいてる人はきっと少なくない。
あんな場所で一人でバーカウンターをできるだけあって、気の利きようも、そういう要素だったりするから、
きっと、こいつを本気で狙ってるやつだっているはず。
自分ではいい捉え方されて、 " 遊んでる "と言う
レッテルを貼ってるけど、
誰かのものになることだって、きっと、
「日高くーん、タクシー回したよ。」
あるはずだから。
だってわかるし、こいつがいい女ってくらい。
日「…なんかそれは嫌だな、」
「え?なに、タクシー止めちゃったけど。」
日「いやなんでもない、さんきゅー。」
別に、そう言う意味じゃない。
ただちょっと癪に触っただけ、
あの時と同じ。
気に入らないだけ。
「はいではさよなら。」
日「んー。また来るね、」
「はぁい、ツケはちゃんと払ってね♡」
日「……あとで送ってください。」
→
258人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rio(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます(*`∀´*)だいぶ進んできました〜!これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!よろしくお願いします! (2019年1月3日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - きましたね〜楽しみです! (2019年1月3日 1時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます!ありがとうございます〜!まだまだお話は続きますので、これからもよろしくお願いします(*`∀´*) (2018年12月15日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます!遅くなってしまってすみません(´._.`)他メンはまだ出るつもりですが、後輩くんはこちらのお話には出てくる予定は今のところはありません、ですが別のお話には出てきてますのでよかったら見てくださいね* (2018年12月15日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 黄色さんのキュンキュン大好きです!待ってます! (2018年12月11日 0時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rio | 作成日時:2018年9月7日 20時