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西「うーん、…なんかなぁ。」
撮影が進んでいくなか、
順調だと思われていた撮影が途端に時を止める。
『カメラ越しではあまり気にならないですけどね、』
西「でもほら、結局は見るのはカメラの向こうの人なわけじゃん。…だからなんていうか、カメラってよりは人がいる感覚のがいいんだよね、」
今回のテーマで、
ゆっくりと過ごす休日。もまたテーマ、
カメラに取られてる意識より、
人と過ごしてる感覚を望んでるらしい、西島くん。
『だれか、…入れてみます？』
西「いやでも、あまり見きれるのも違う。」
『…たとえば、手だけ、とか、じゃれてる所とか！』
西「あ〜…、それなら、」
ぱっちり、と西島くんと目が合う。
その視線に話してた監督さんも振り向いて、
なんとも不敵な笑いをするから、思わずその顔に顔が引きつった。
『Aさん〜入れる？』
「えー…いや、私そんな、出来ないですって、」
『別に演技とかじゃないし、西島くんと仲良いじゃん。普段の感じでいいから。』
「仲良いとかじゃなくて、…普段の感じって」
あはは、なんて私を指名したであろう西島くんは横で笑っている。
ここ数年で、仲良くなったスタッフさんも
西島くんと私がそういう意味で仲良いなんて知る人は、先輩くらいしかいない。
なのに、グループの方でも一緒だから、仲良くしてるんだな、なんて思ってる人もきっと多くないのに、
( あまり下手なことしたくないのに、 )
バレしまったら、それまでなのに、
なんて思ってるのは私だけなのだろうか。
西「いいやん。Aなら俺に雑な扱いできるでしょ？」
「出来ないわ！」
西「出来るって、」
おいで、なんで笑いながら手招きして笑ってるその笑顔が、悪魔に見えた。
＊ ＊ ＊
西「お疲れ〜、」
1日目の撮影は無事終了。
あの後、仕事。と切り替えた後は
指名したならやってやろう精神。
雑に扱え、と言われたのならば
( そう言ったわけではない。 )
がっつり頬を掴んだり、飲み物を頬に当てたり、
対アーティストNissy としてではなく、
普段の西島隆弘として接した挙句、
一発でオッケーが出てしまった。
あとの、撤収後のことだ。
「お疲れ様じゃないです。」
西「文句なら後で聞くよ。」
「…むかつく。」
西「はいはいなんとでも。」
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rio(プロフ) - 愁さん» コメントありがとうございました、誤字等に関しては真摯に受け止め直させていただきますね。ありがとうございました。 (2019年1月5日 2時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - ご迷惑お掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 早くよみたくなりました (2018年3月19日 15時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2018年3月11日 13時
