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西「写真撮って写真。」
「はいはい、」
きっとSNSに載せるためじゃないだろうけど、
思い出作りをする為。
食べかけのケーキを持ちながら
その様子を写真に収めていると
後ろでメンバーが割り込んできたり。
本当に楽しそうで、
「はいどうぞ。」
西「ん、ありがと。はいこれあげる。」
「え、いら、っ…」
てんきゅー、なんて與くんが聞いたら発音が違う！と怒られそうな言葉を告げて
私の口にケーキの上に乗ってた半欠けのチョコプレートを入れる。
携帯を受け取ると、
去り際に耳元に口を寄せて、
西「 日付変わる前に部屋来てね。」
と、小さく告げると
再びメンバーの元に。
いつまで経っても、西島くんの強引さには
ちょっとだけ呆れてしまうけど、
そこも西島くんの良さだから仕方ない。
ぱちり、とにやける実彩子と目があった。
「 顔。」
宇「ん〜？？やだやだ、こっちまでにやけちゃうわ。」
「やめなさい。」
＊ ＊ ＊
日付が変わる前、
言われら通りに部屋の前まで来ると、
少ししてからドアが開く。
絶対部屋来いよ？なんて、
念押しされちゃ、来ないわけにいかないし
とりあえずあたりに気をつけながら部屋へと入れば
どこから持って来たのだろうか、
少し大きめの瓶を机に置いて、
その横には二つのガラスが並んでいた。
「え、飲むの？」
西「まぁ軽く？」
「明日なくなったからって、仕事ないわけじゃ、っ…」
西「わかってるって、だから軽くなの。今日くらい付き合って。」
「…仕方ないなぁ、」
持っていた荷物をベットに置くと、
近くに並ぶ椅子に腰をかける。
日付が変わる頃に発売される新曲みたいに、
カチンと音を立てて、グラスを合わせる。
西「今年も一緒にいてくれてありがとう。」
「…こちらこそ、」
なんとなく気恥ずかしくなる言葉。
彼は、
西島くんはこういう時
言葉を濁さないから、少し羨ましくなる。
今年あったこと、ドームの話、
次の活動のこと、仕事の話も織り交ぜながら
正直今じゃなくてもいいでしょ、なんて思われてしまう会話でも、
こうして二人でいることが大切で、
幸せな時間だとわかってるから。
私たちは、いつだって二人で入れる時間に
特別。という会話は交わさない。
それでも、流れる時間はなにもよりも特別なもの。
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rio(プロフ) - 愁さん» コメントありがとうございました、誤字等に関しては真摯に受け止め直させていただきますね。ありがとうございました。 (2019年1月5日 2時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - ご迷惑お掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 早くよみたくなりました (2018年3月19日 15時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2018年3月11日 13時
