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笑っていた顔から、
一つ、何かを怒っているかのような顔で、
じっと見つめてくる西島くん。
足の上に座らされているかは、
普段ある目線の高さの違いもなくて、
私は、その強い眼差しに言葉を返した。
西「はぁ、」
「っ…、ごめ、」
西「そうじゃないよ、なんで謝るのかなって。よっと、」
腰に腕を回して、
身体を寄せて、こつん、と額が重なる。
呆れられる、と思ったけど、
怒っていた顔から、優しいいつもの顔に。
「にし、じまくん」
西「もっとさー、貪欲にならないと。俺は、Aの彼氏だよ？スタッフ云々の前に、彼氏なんだからな？」
「うん、」
西「前から言ってるけど、俺はAだけだし、…本気で欲しかったのはAだから。何回も言ったはずだけどな。」
「もう、わかったよ、…ごめんって、」
西「愛してるよ。」
「…ん、ばか、」
付き合う前から、恥ずかしげもなく言葉を告げるのは西島くんで。
その言葉に、何回も何回も救われてきた。
西「あんな輪っかより、もっと俺とA繋ぐ想いの方がよっぽど強いと思うけど。」
「うん、…わかってる。」
西「じゃあもう気にしない。いいね？」
「はぁい。」
西「いーこ。」
ちゅ、と音を立てて唇が合わさる。
かぷり、と音がなるように下唇を
そのふっくらとした唇で挟まれる。
「ん、」
西「かわい。」
「…ごめんね？」
西「謝らないの。Aがもう気にしないならそれでいいし、気になっちゃうなら何回でもキスで俺に夢中にしてあげる。」
「ふは、なにそれ」
西「本気です。」
「ふふふ、えーそっちのがいいなぁ。」
西「そんなこと言う口はこの口かー！」
「あー！ちょっと、まだ髪途中だよ〜」
たんま！と静止しても、
再び唇を塞ぐ仕草は止めてくれない。
いつだって、私を夢中にしてくれる、
どんな噂より、彼の言葉のほうが、
私にとっては、大きいもの。
というか、
西「そんな噂気にしてるなら俺のこと考えて欲しいんだけど。」
ちょっとわがままで、
それでも言葉で、愛をくれる西島くんがいるから。
そんなこと気をしてる暇もないってのが本音。
西「それで、Aはくれないの？」
愛の言葉。
fin.
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rio(プロフ) - 愁さん» コメントありがとうございました、誤字等に関しては真摯に受け止め直させていただきますね。ありがとうございました。 (2019年1月5日 2時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - ご迷惑お掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 早くよみたくなりました (2018年3月19日 15時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2018年3月11日 13時
