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気にしないのと、
気にならないのはまた別物で。
そればかりは自分でも抑えられないから、
そっとスクロールしていた画面を閉じる。
噂というものは、
一つ始まると、
そういえば、あれもそうだった、と
どんどん広がっていくもので、
気にしていたららちがあかないのもわかっているし、
なにより本心なんて、本人しかわからないのに、
人は噂というものに振り回される。
本当のことは、自分でもわかっている。
西「…、っ、A？」
「うわぁ、はい！」
西「風呂空いたよ？」
「…びっくりした、…ありがとう。」
西「ん。なにしてんの？」
「いや、別になんでもない…、お風呂入ってくるね、ちゃんと髪乾かしてよ？」
西「んー、…はぁい。」
明日の休日が久しぶりに重なって、
恋人でもある西島くんは私の家に来ていた。
当たり前のように先にお風呂に入って、
タオルを頭に乗せたままソファに座ると、携帯をいじり始めている西島くんを横目にお風呂場へと向かった。
SNSとは怖いもので、
関連つけられているものがどんどんと溢れるように出てくる。
気にしてはいけない、と思っていても、
気になるのはやっぱり性で、
見たら落ち込むくせに、
そんなの噂の一つでしかないよと、
言ってくれる人の言葉を探してしまう。
表では言えない西島くんとの関係は、
儚く脆く感じてしまう。
一つの、噂。
" ファンミーティングでつけてるブレスレットがとある女優さんとお揃い "
というものだ。
あれは衣装だ、
みんながつけてるものも、もちろん衣装で、
私も関わったから知ってるはずなのに、
その噂を聞いた時、
衣装の出所を調べてしまったのも悪くて、
西島くんが、関わっていた衣装の出所。
そういえば、前から使ってたな、これ。と悪い方向へと、頭が回ってしまって、
普段ほとんど使わないSNSを見ながら
私はただただ、一人で噂を信じては落ち込んでしまっていた。
そんなこと、ないとわかっているのに。
「ダメだなぁ、」
ぶくぶくと、口もとまでお湯に浸かる。
そんな気持ちになっていることと、バレてるなんて思ってもなかった。
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rio(プロフ) - 愁さん» コメントありがとうございました、誤字等に関しては真摯に受け止め直させていただきますね。ありがとうございました。 (2019年1月5日 2時) (
レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - ご迷惑お掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした。 (2019年1月5日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 早くよみたくなりました (2018年3月19日 15時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2018年3月11日 13時
