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インターホンが鳴って、玄関の扉を開ければ、
焦ったような真司郎が立ってて、
うわ、やりすぎた。
と心で後悔した。
これでわざわざ帰ってきてくれた、とかだったらどうしようと思ったけど、
元々帰って来るつもりだったらしく、
少し大きめな荷物を持ってリビングへと入って来る。
さぁどうやって、からかったんです。と言い出そうか、キッチンで飲み物を入れながら
お正月ぶりに会った真司郎への言い訳を考えていると、リビングで混乱してる真司郎の声が聞こえた。
仕方ない、訳を話そう。
そう思って、飲み物を持って、いつもの位置にいる真司郎の前に飲み物を置くと、
隣に座る、
「あのね、言いたい方があってさ、…」
與「…それっていいこと?」
「え?…いい、こと?というか、いや、よくないかもしれないというか、」
與「いいことやないなら聞かへん、…嫌や、」
「えー、…うーん、あの、謝らないといけなくて、」
與「嫌や、聞かん。別れる、とかそんなんやないよな?」
「……へ?」
え、どこからそんな話題に?と思いながら、
そこまで心配させてしまったのかと、さらに後悔して、流石に申し訳なさすぎる。
真司郎は、不安そうにこちらに顔を向けてる。
その不安な顔を拭うように、少しだけ笑って、
「ごめん、あのね、実はちょっとだけからかおうと思って。…ファンの子に好きやで、とか言ってたから、ヤキモチ妬いてるふりしたんだけど、」
與「え、…じゃあ」
「うん、全然怒ってもないし、…まさかこんな真司郎が心配してくれたなんて思わなくて、本当にごめん、わざわざきてくれたし、…申し訳なくなっちやって、」
與「なん…、よかった、心配したやん、ほんまに許さんー」
不安そうだった顔が、一気に緩んで。
よかったぁ、と言いながらソファに座ったまま横から抱き寄せられる。
「本当ごめん、ここまでになるなんて思わなかったの。」
與「ええよ、Aの珍しいヤキモチで、久しぶりに会えたし。」
「ごめんって、…家帰るつもりだったんでしょ?」
與「心配したけど、たまにはええなぁ、あのくらいヤキモチ妬かれんのも。」
「だから!あれは違うんだって、」
不安そうな顔はいつのまにか、ちょっとだけからかわれるように笑ってて、
その姿に、は!とあることを思い出す。
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rio(プロフ) - まりぃさん» わー!ありがとうございます*久しぶりに橙色さんのお話書きました〜!嫉妬ヤキモチは当たり前の橙色さん可愛いなと思ってます!私もまりぃさんのお話大好きなので、また見に行きますねー! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - V.Dの甘いお話読ませて頂きました。橙色さんは現実もこんな感じなんだろうなぁと想像できてやっぱりrioさんの世界観好きです(*´艸`*)これからも楽しみにしてますね(^_^) (2018年2月14日 23時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 机さん» コメントありがとうございます*そう言っていただけるだけでとても嬉しいです、良かったらまた覗きに来てやってくださいね!* (2018年2月12日 0時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
机 - コメント失礼しますm(__)mとっても面白いです!頑張って下さい! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 799744c169 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - mahoさん» 夜分遅く大変失礼致します!コメントありがとうございます、曲ですが当たりです!私も大好きな曲なので分かっていただけて嬉しいです!*これからもよろしくお願いします!また覗きに来てください!* (2018年2月11日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年1月21日 17時