＊ 短編集 III

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あまりこう言うことは言うのは
私っぽくないだろうけど、



真司郎と会えたことは、きっと奇跡に近いから。


もちろん真司郎だけじゃない、

メンバー一人一人、
私を応援してくれてるファンの子、
スタッフさん、

友達、関わってくれてるは一人一人に


出会えたことは奇跡なんだと、
思い知らされる。




「今度時間あけてロス行こうかなぁ、」

與「え、ほんま？」

「ずっといきたかったけど、イベントとかもあったし、」

與「せめて4日かくらいあけてくれれば、」

「すっごい弾丸だよねでも、」

與「中2日でなんとかする。」

「なんとかってなによ(笑)」

與「向こうの友達に紹介して、朝から晩まで振り回す。」

「…えー、まぁいいや、お買い物も入れてよ？」

與「んー、じゃあ、」



当たり前じゃなくなった日々も、

不安も何もかも拭ってくれるように、


当たり前のように、



私が隣にいることが当たり前のように
未来のことを話してくれる、


いろんな世界を、いろんな景色を、
真司郎と見ていきたいとさえ思える。



それはきっと、



こんなに素敵で、こんなにかっこよくて、
優しくて、…でもちょっとだけ可愛くて、



ちょっと？



ううん、本当はすごく可愛くて、




そんな真司郎だからだと思う。




どれくらい伝えられてるのかな、
私から真司郎への気持ちは。



全部全部伝わってるとは思ってない、


だけど、焦らずにゆっくり伝えていければいいの。




私の隣には、真司郎がいるから。


時間はまだたくさんあるから。





抱きしめている腕は、まだ離したくなくて。





叶うのなら、

真司郎の隣で、ずっと、




「ねぇ、真司郎。」




うん？と話してる最中だったから、
そんな言葉で向けられる顔と、言葉、


何度だって伝えよう、



「大好きだよ、」





少しだけ静かな時間が流れてから、
返ってくる言葉は、どんな言葉よりも素敵な言葉で。



私の心を掴んで離さない、




どんなに離れたって、
真司郎は、自分の未来に私を隣に置いてくれる、


それだけで、十分すぎる幸せで。




笑って、過ごす幸せな時間も、
泣いて、話して、まだ確かめる愛も、


真司郎となら、ずっと、




歩いていけるから、






たった一つの奇跡から始まった物語だから。









fin.

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