* 2 ページ26
.
普段電話でしか声が聞けないから、
会った時に、離れてた時の分まで話そうって言ったのは真司郎で、
それから、帰ってくるたび、話す度、
また新しい真司郎を知れて、私はその度に
また好きになって、
もちろん、不安な時もあった、
だけど、それを一つ一つ解決して、
時間が経つたびに、
真司郎が笑って、
「 大丈夫やから。 」
って言ってくれるから、不思議と不安な心はなくなっていって、
その言葉で、こんなにも世界が美しくなる。
どんどん先に歩いていく真司郎を見ると、
私は自分の事のように嬉しくて、
こんなにも好きになる。
叶うのなら、
真司郎の隣で、ずっと、歩いていきたい。
「私ね、真司郎といれる時間がこんな幸せに感じるなんて思ってなかったの、」
與「うん?」
「なんとなく、昔から真司郎の隣は私だと思ってたし、まぁ一緒にいることが多かったから、それが当たり前だと思った、」
與「ん、そうやな」
「でも、想いが通じて、こうやって真司郎がロスに行ってる時、あー当たり前じゃないんだな、って思うと、もちろん寂しいなって思うことは、あるよ、」
與「ごめん、」
「待って聞いて、…だから、真司郎が歩いてる道に、私隣で歩きたいんだ。こうやって一緒に過ごす時間も、離れて過ごす時間も大切にして、」
與「A、」
「真司郎が今見てる世界を、いつか、私も隣で観れるかな、とか、そんなこと思っ、」
笑いながら話していると、突然横から抱きしめられて、その顔を覗けばなんだか困ったような、
違う、泣きそうな顔で、抱きしめていた。
與「A、…俺、本当にAの事大切にするから、」
「ふは、今もされてるけど、」
與「もっと、もっと大切にするから、」
「うん、嬉しい、…でも私にも真司郎の事大切にさせて。」
真司郎はゆっくりと顔を上げると、
私の大好きな笑顔で、見つめてくれる。
隣にいることが当たり前になってた日々が、
こうやって当たり前じゃなくなった時、
私も、もちろん真司郎も、
お互いを改めて大切にしたくて、
お互いがいることを、大切にしたくて、
何度も、言葉を紡いだ。
→
219人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rio(プロフ) - まりぃさん» わー!ありがとうございます*久しぶりに橙色さんのお話書きました〜!嫉妬ヤキモチは当たり前の橙色さん可愛いなと思ってます!私もまりぃさんのお話大好きなので、また見に行きますねー! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - V.Dの甘いお話読ませて頂きました。橙色さんは現実もこんな感じなんだろうなぁと想像できてやっぱりrioさんの世界観好きです(*´艸`*)これからも楽しみにしてますね(^_^) (2018年2月14日 23時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 机さん» コメントありがとうございます*そう言っていただけるだけでとても嬉しいです、良かったらまた覗きに来てやってくださいね!* (2018年2月12日 0時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
机 - コメント失礼しますm(__)mとっても面白いです!頑張って下さい! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 799744c169 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - mahoさん» 夜分遅く大変失礼致します!コメントありがとうございます、曲ですが当たりです!私も大好きな曲なので分かっていただけて嬉しいです!*これからもよろしくお願いします!また覗きに来てください!* (2018年2月11日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rio | 作成日時:2018年1月21日 17時