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宇「じゃあ、お疲れ様〜!」
千「Aちゃんも早く帰ってね、」
「お疲れ様です、気をつけてください」
パタン、と目の前で閉まるタクシーのドア。
事務所にもどってきてから2人を見送って、
私は事務所の部屋に戻った。
とりあえずマネージャーに今日の撮影の事伝えて、
それから、明日のスケジュールを確認して、
あ、あと、撮影用の衣装の確認も取らないとだ、
スケジュールを確認しようと携帯を開く。
数分前に着信が入っていて、
SKY-HIの方でお世話になってるバンドの方、
あまり連絡を取らない方からの連絡に不思議に思ったけど、掛け直すとすぐに声が聞こえる。
「あ、もしもっ、」
『あーー!よかった!Aちゃん、今どこ?』
「え、今ですか?事務所です、…どうかしました?」
『それがさ、日高さん酔ってて、結構飲んでるメンバー潰れちゃってて、もし大丈夫だったら日高さん迎えに来てくれない?』
「うわ、…わかりました!すみません、すぐ向かいます!」
お世話になってる方からの連絡で、
さっきまで考えてたことは頭から抜け落ちてて、
荷物を持ってから慌ててタクシーに乗り込む。
指定されたお店をタクシーの運転手に伝えると、
椅子に背中を預けた。
「…てか、仕事じゃなかったの。」
ふと思うそんなこと。
息抜き、それも大切なことだけど、
1ヶ月も会わない彼女なことはほったらかしで、
呑気に飲み会ですか、いいご身分で。
と思っても、本当はそんなこと思ってない。
いつだって、歌に向き合って、歌に生きて、
言葉を気持ちを込めて、
仕事が、自分の生きる道だと思ってる彼の道に、
私がいれることは、確かな幸せだったから。
( 彼の未来に、私がいるのなら、それだけでいい )
そう思ってた。
なのに、
「…なにこれ、」
指定された場所にいくと、
ギラギラなクラブハウス。
飲み会じゃなかったんだ、となれないライトをくぐり、名前を伝えると簡単に部屋に案内された。
『あ!Aちゃん、』
「…すみません、あの、」
『いやそれがさ、』
「え?」
あれ、とバンドの方が目指しする。
そこには、
日「んー、」
『あーダメでしょ、こんなところで寝ちゃうのー?』
日「ちょっとだけ〜。」
女の子に絡んでる日高くんの姿で。
私は心臓が、痛いほど掴まれた。
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rio(プロフ) - まりぃさん» わー!ありがとうございます*久しぶりに橙色さんのお話書きました〜!嫉妬ヤキモチは当たり前の橙色さん可愛いなと思ってます!私もまりぃさんのお話大好きなので、また見に行きますねー! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - V.Dの甘いお話読ませて頂きました。橙色さんは現実もこんな感じなんだろうなぁと想像できてやっぱりrioさんの世界観好きです(*´艸`*)これからも楽しみにしてますね(^_^) (2018年2月14日 23時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 机さん» コメントありがとうございます*そう言っていただけるだけでとても嬉しいです、良かったらまた覗きに来てやってくださいね!* (2018年2月12日 0時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
机 - コメント失礼しますm(__)mとっても面白いです!頑張って下さい! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 799744c169 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - mahoさん» 夜分遅く大変失礼致します!コメントありがとうございます、曲ですが当たりです!私も大好きな曲なので分かっていただけて嬉しいです!*これからもよろしくお願いします!また覗きに来てください!* (2018年2月11日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年1月21日 17時