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A直也くん今日お仕事終わるの遅い?
Aそんなに遅くないからご飯作るからうち来ない?
仕事が終わって携帯を開けば、そんな通知が入ってて。
ご飯作るから、なんてなかなか断れない誘い方するんだから、
まぁ断らないんだけど。
このあと飯でも行こうかな、と考えてた頭はすぐに吹っ飛んで、
にやける顔を抑えてると、後ろから日高が覗き込んでくる。
日「あー彼女だ。」
浦「うるさい勝手に見るな。」
日「俺も行っていい?」
浦「いいわけねぇだろ、いいと言うと思ったわけ?(笑)」
日「全然思ってない」
日高はただからかいに来ただけ、そんなのわかってるけど、こいつがいうと本気に聞こえるからなぁ。
時間もそんな遅くないし、なんか買ってってやるかな、と携帯の画面の時計を見る。
ふと、日付を確認して、あれ、と思考が止まる。
浦「やっべ、」
日「なにどーしたの。」
浦「いや、珍しいなぁ。と思ったら明日記念日だ。」
日「うわー、最低〜忘れてたの〜?」
ここ最近の仕事量からしたら、いっぱいいっぱいすぎてプライベートなことに手をつけられてなかったのが本音。
いつも割と我慢させてる彼女に申し訳ないけど、
彼女もこの仕事の仲間であって、
それを誰よりも理解してくれてるのは間違いない。
けど、それは言い訳にしかすぎない。
たまには、らしくなくてもしてみるか、と
時間を確認して上着を着る。
日「あれ、大丈夫なの?」
浦「日高見てて思いついたから大丈夫、」
日「え?なに?」
浦「日高がやりそうなことだよー、じゃあね。」
そう言って後ろで、なんだよー、と言ってる日高に
心で感謝しながらとある場所へと向かった。
らしくないとか思うけど、
まぁ記念日だし、それもまたいいかな。なんて。
笑顔も泣き顔も驚いた顔も全部見て来たけど、
一つ一つ、彼女の姿を、表情を見るたびに、
その感情に感化される、新鮮な気持ち。
どんなに時間を重ねても、気持ちは高まるばかりだから。
今日はいつもより少しだけ、特別に。
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rio(プロフ) - まりぃさん» わー!ありがとうございます*久しぶりに橙色さんのお話書きました〜!嫉妬ヤキモチは当たり前の橙色さん可愛いなと思ってます!私もまりぃさんのお話大好きなので、また見に行きますねー! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - V.Dの甘いお話読ませて頂きました。橙色さんは現実もこんな感じなんだろうなぁと想像できてやっぱりrioさんの世界観好きです(*´艸`*)これからも楽しみにしてますね(^_^) (2018年2月14日 23時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 机さん» コメントありがとうございます*そう言っていただけるだけでとても嬉しいです、良かったらまた覗きに来てやってくださいね!* (2018年2月12日 0時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
机 - コメント失礼しますm(__)mとっても面白いです!頑張って下さい! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 799744c169 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - mahoさん» 夜分遅く大変失礼致します!コメントありがとうございます、曲ですが当たりです!私も大好きな曲なので分かっていただけて嬉しいです!*これからもよろしくお願いします!また覗きに来てください!* (2018年2月11日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rio | 作成日時:2018年1月21日 17時