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5 ( side Atae ) ページ7

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宇「仕事が忙しくて？それとも、食べるの忘れて？どっち？」

「…」

宇「A、答えて」

「…後者です。」

宇「前者ね。仕事理由にしないのわかってるんだから。」

「ごめんなさい。…気をつけるから、実彩子ちゃん、」

宇「だめ。前も言ったでしょ？体調管理も仕事のうちだからね？」

「わかってます、気をつけるから、」

千「みんな心配してるの。ご飯食べて、いいね？」

「うん、気をつけるから。ごめんなさい、」

千「よし、はいおいで」

「ちあちゃん！」

宇「もう、甘やかしちゃダメって言ったの千晃じゃんー、」

千「しばらくは、食べたもの送ってもらえばいいよね？なるべく私もご飯行くし。」

「ありがとう、実彩子ちゃんとも行きたいな」

宇「…可愛いんだよもう。」

近くでAを注意してたのは
女子メンバーの2人。
以前、栄養失調で倒れたことがあるAを
叱ったことがあったが、
時々食べなくなるのは悪い癖で、
こうやって注意するのは、女子の役目。

仕事が忙しくて、とは絶対に言わないAが
そこまで食べなくなるのには
いつも理由がある。

前回は、モデルの仕事を始めたばかりで
なれなかったこともあり無理をしたと
結局直也くんに話していた。

ソロ活動にもなれてきてたはずなのに、
なんでなんやろ。

ふと、さっきAが見てた携帯を思い出した。

思い立って自分の携帯でAのSNSを見る。
応援などの中に、
批判的なコメントもあるけど、
気にはしてなかったA。

けど、仕事が忙しかなるたびに
目につくようになったんやろな、と
胸が痛む。

俺ら男子に来るファンの子の声より、
女子に来る批判的な声の方が強い。

だけど、それを背負ってきた3人。

ほんまに強いな、と思うと同時に、
やっぱり昔みたいに頼ってほしいというのは、
自分のわがままというか、なんというか。
大人になってから、言えなくなることも多いけど
強くなることと、無理することは違うから。

與「無理したらあかんからな、」

「真司郎～、真司郎ともご飯行きたい。

與「毎日でも連れてったりたいわ。」

「にっしーが妬くからダメ(笑)」

與「…はぁ、きゅうり持ってこ」

にっしーごめん！なんて言うAを横目に、
飯どこ連れて行こうと考えていた。

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