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4 ( side Atae ) ページ6

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同じメンバーで１つ年上のA。

昔から歳が一番近いからという理由で
なんでも話、相談もして、
時には泣きながら話した時もあった。

それが今となっては、
互いにいい意味で大人になったからか、
深く話し合ったりすることが無くなってる気がした。

「Aは本当に強い子だから」

いつか実彩子が言ってた言葉。
その言葉には、寂しさも含まれてたんだなと、
俺は思った。

ライブで泣くのは基本Aと、にっしー
いい涙でもあるし、
ジェットコースターに乗りたくないと
大泣きしたこともある。

まぁそれは可愛かったんやけど。

でも、つらい、悲しいと
弱音は吐かない。泣かない。

昔は、もう辞めたい。と
泣かれた時もあった。
圧倒的な存在を目の前にして、
心折れて泣いて、それでも互いに慰めあって
頑張ろうって言い合った。

だからここにいるといっても違いないのに。

( いつからそんな強くなったんや、 )

変わったんは、Aだけやないんやけど。
俺は、それを隠してまた隣にいる。

與「A、」

「はい！！…びっくりした、真司郎か」

與「何見とったの？」

「え？あ、いや、別に…なんにも？
それよりどーしたの、呼ばれた？」

與「いや、まだ。直也くんと話してるけど」

「そっか、てか座りなよ。」

持っていた携帯の画面を落としてから、
軽く手招きをされて隣に呼ぶA。

隣に座ると自分よりも一回りも小さい身体に
頭を預けると、
真司郎は甘えたさんですねー。なんて
言って笑ってる。

出会った頃はさほど変わらなかったのに
何年も経ち体つきも変われば、
華奢な身体が心配な時もあった。

なのに、歳を重ねるたびに
Aは姉気取りやし。
それに甘えている俺もいるけど。

心地よい関係やと思ってる。

與「なぁ、痩せたやろ」

「ん？変わんないよ」

與「嘘やな、いくつ落ちた？」

「…変わりません。」

與「いくつ落ちたって、はよ。」

「…4キロ？」

與「はぁ」

「え、嘘ごめんなさい。ちゃんと食べるから。」

華奢な身体が、やつれる前に
体調はいいよ！なんて笑ってごまかしてるAの
阻止を無視して立ち上がる。

部屋の扉を開ければ、
慌ててAが止めに入るが今回はアウトや。

與「実彩子ちゃーん、Aアウトや」

宇「やっぱり！！確保しといて！すぐいく」

「やだごめんなさいー！」

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