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27 ( side Uno ) ページ31

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西「今日だよね？もう終わってんじゃないの？まだ？」

宇「…にっしー落ち着いてよ、みんな思ってることは同じなんだよ」

浦「…、大丈夫だから。」

西「今日来れなければ、ツアー参加は無理なんだろ、」

浦「うん、」

西「どうすんだよ、俺、8人でまた立ちたいよ」

わかってる。そんなの。
みんな同じ気持ち、にっしーだけがそうなんじゃない。

だけど、一番辛いのは、にっしーなんだと思う。
Aの声に惚れ込み、誰よりもAのダンスを愛し、
一緒に歌って、踊るのが好きだ。と
何度も言ってるのを聞いたことがある。

だから、ステージ上に立てないAの気持ちが
痛いほど分かるんだろうなって思う。

宇「遅いね、」

千「来なかったら、どうしよう、」

秀「縁起でもないこというなって、」

西「A…、」

與「大丈夫や、絶対来る。」

そわそわとドアの方を見ながら
落ち着きのないメンバーとは違って、
椅子に座ってる真司郎が一言。

本当にこの子は。
信じてるからこそ、言える言葉。
多分、願いも含めているけれど、

もう一度みんなに向かって、大丈夫や。と
言うと、みんなの顔色が変わる。

千「うん、大丈夫。来るよ、」

浦「大丈夫、」

宇「信じて、待ってよう。」

頷きながら、それぞれのやることをしよう。と
思い立った時、扉が開いて、

あの声が、聞こえた。

「おはよう！」

しん、と静かになる部屋の中。
扉の向こうには待ち望んでた人がいて、
返ってくると思ってた返答がなくて
きょとんと、不思議な顔をしていた。

西「りお、…A！」

「わ！にっしー、おはよう！」

西「…おはよぅーーーーーーーー！」

「号泣！？え、ちょっと…にっしー！」

号泣しながら、Aに抱きついて
よかった！と言いながら周りにメンバーが集まって来る。

宇「遅いよ、…本当に」

「ごめんね、ちょっと検査時間かかっちゃってさ」

浦「大丈夫なの？」

「うん、もう大丈夫。」

與「…おかえり、A。」

「ただいま、みんな。」

彼女の笑顔で、みんなの笑顔が戻る。
戻ってこれた、8人でまたステージに立てる。

そう思うと心が弾んだ。

宇「…戻ってこれて、よかっ」

西「Aー！！！！」

宇「もう！！にっしーうるさい！！」

まぁまぁと間に入るリーダーと
可笑しそうに笑うメンバーに
私はほんと嬉しかった。

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