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宇「駄目よ、完治するまで。」

「う、…実彩子ちゃん」

ホテルに戻って、自室もとい女子メンバーの部屋に集合したメンバー。

そこで、今日あったこと、病院で言われたこと、
マネージャーからの言葉を全て話す、
静かに、みんな何も言わずに聴いてくれた。

話しおえると、沈黙を破るように
話し始めたのは実彩子ちゃんだった、

宇「理由もわかった、Aが悪いわけじゃない、それもわかったわ。a-nationもめざましライブも出ないのは賛成する、」

「うん、」

宇「でも、ツアー。完治してなければ、参加は駄目。」

浦「宇野ちゃん、」

宇「完璧な状態で出てほしい、そういうんじゃない。もちろんそれもあるけど、」

「…っ、」

宇「…どれだけ心配したと思ってるの、私は、ううん、私たちは、Aが大切なの、8人じゃないとAAAじゃないの、…お願い、自分を大切にしてよ、」

「実彩子ちゃん、」

西「俺もそれは宇野に賛成、」

小さく手をあげるにっしー。
そして困ったように、頬をかく。

與「でも、完治。したらいいんやろ
折れてるわけやない、ダンスリハもしない、
ただ参加するには、直前にしんどいの
わかってるよな。」

「うん、」

真司郎の厳しい声が、みんなを頷かせる。
わかってる、だからこそ
しっかり完治させて、またみんなの前に立ちたいの。

泣き言は言ってられない。

日「全治、一ヶ月、ギリギリか」

秀「ギリギリアウト、ってこともあるし。」

「大丈夫、治してみせる。」

日「無理はすんなよ、」

「わかってます。」

浦「事務所から、正式に発表するのは明日になると思うから、A、自分の方でもブログとSNSでの報告、しておいて。」

「わかった、ありがとう」

浦「ほかも、きっと色々聞かれるけど、あくまで！俺らは最高のパフォーマンスを追求している結果ってこと、忘れないでな」

西「もちろん、俺たちはAAAなんだから。」

「ありがとう、…みんなの期待も背負って、ちゃんと治すからね！」

泣いてる実彩子ちゃんを抱きしめて、
固まった意志、

やれる、ううん、やるんだ。
みんなの前にまた、100%の私を、
AAAとしてしっかり立てるように。

こうして、療養の1カ月が始まった。

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