また君に恋するんだろう (ページ36)

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「なんでだろ…いつもそう…大切にしたいって思ってると皆、私から離れていくのっ…」

手越は静かに涙を流すAの頭をただただ優しく撫でる

手「今日はもう疲れたっしょ！もう寝な？俺のベッドで寝て良いから」

「……うん。寝るね。」

そう言い寝室に入っていくAの後ろ姿を見つめ手越は深いため息を吐く

手「はぁ～…どうすっかなー。A話せそうにないだろーなー。あーーどうしたらいいかなー。ねぇ～？エマちゅわ～ん、パパ頭が痛いでちゅよ～」

手越の愛犬【エマ】に話しかけてると

ｶﾞﾁｬ

手「！！！？…Aどうした？」

「あ、おやすみなさいって言い忘れたから言いにきただけ！…おやすみなさい。テゴ」

手「はははうん、おやすみ。A…良い夢見てね」

Aが寝室に戻って行ったのを確認した後、手越はどこかに電話をかけた

Prrrr.Prrrrr.Prrrrr.

手「……やっぱり、出ないか」

電話を切ろうとした時

ｶﾞﾁｬﾝ

？『…はい』

手「うおっ！でた！」

？『…手越なんの用？』

手「んもう！そんな冷たい言い方しないでよっ♡」

？『まじで要件なに？』

手「…ねぇ、まっすー本気で思ってるの？Aがまっすーの事…」

増『…本気で思ってた訳じゃない。ただ、俺…知らない事多かったんだって』

手「そっかそっか。なら良いや！…俺はちゃんと話し合って欲しいだけだから！」

増『…ごめん。』

手「それはAに言って？」

増『…ああ、うん…』

手「因みに今、Aは俺の家に居るから！」

増『はぁ？』

手「誰かさんが俺の可愛い可愛い妹を泣かせてさー、一人にしないでって言うもんだから、そりゃーほっとけないよねー(笑)」

増『…ごめん、それは』

手「とりあえず、そー言う事だからさ！あんまり責めないでやってよ。もうAの泣いてる姿見たくないからさ！」

増『……うん、ちゃんと話すわ』

手「じゃ、また明日ね～！おやすみ～」

ﾌﾟﾂｯﾂｰﾂｰ

手「…もうAの辛そうな顔見たくねーんだよ。

好きだから……」

その呟きは誰かに聞かれることもなく静寂の中に消えて行った。

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