＃20 ページ22
山「あー、もしもし？」
手『誰？…山下くん？』
山「そそ！久しぶり〜」
平然と手越と会話を始めた
手『…久しぶりっす』
山「心配すんな、お前の大事なAを泣かしたりしねーよ」
手『もう俺、Aの辛そうな顔見たくないんすよ、だから…』
山「だったらちゃんと繋いどけ、じゃないとまた…」
手『はぁ！？もういい加減…』ﾌﾞﾁｯ
手越が言い切る前に電話を切り通話終了した携帯をAに返す
「ちょっと！勝手になんで切るのよ！」
山「本当にお前ら仲良いな(笑)てか、さっき智久って呼んだよね？」
ジリジリとAに詰め寄る
「そ、それは…」
ﾄﾞﾝｯ
Aに壁ドンをする
「ちょっと…近いんだけど…」
山「俺さ…なんでAにフラれたのか分かんねーんだけど？納得してないし」
山下の顔が段々と近づいてくる
山「今でもAのこと好きなんだ…忘れられないんだよ」
「いまさら…な、に、言ってんの」
山「アイツのせい？あの時に何度も説明したじゃん」
「ち、が…」
増「Aと山ピー？何してんの？」
お互い声のした方に顔を向ける
「ま、まっすー…」
2人の状況を見て増田は怒りを見せた
増「マジで何してんの？」
山「見て分かんない？口説いてんの？」
増田を挑発する
すかさずAを山下から離し、自分の方へ抱き寄せた
山「なに？まっすー、邪魔すんなよ」
増「いや、自分の女に手出してるの見たら邪魔せずにはいられないっしょ」
増田の発言にびっくりしている山下
山「は？なに2人付き合ってんの？」
増「そうだけど？だいたい山ピー彼女居んじゃん。」
「…え？」
増田の言葉に驚いてるA
山「え〜それ言っちゃうの〜？ごめんごめん、あまりにもAが可愛かったから、ついからかっただけだって！怒んないで！」
さっきまでのピリピリな空気とは思えないほど明るくおちゃらける
山「明日、早いから今日はもう俺帰るね〜？」
手をヒラヒラ〜っと振って帰って行く
増「A…山ピーと何かあったの？」
「へ？何も？」
必死に何かを隠そうとするAに少しイラっとする
増「……俺、帰るわ」
「え？なんで？」
増「俺さ、自分で思ってるよりガキなんだわ。このまま居てもAを攻めちゃうかもしれないから」
辛そうに無理やりな笑顔を向けた
「そっか…ごめん」
何も言えなくなってしまったA
増「だから今は聞かないし今日あったことも忘れる…Aが話したくなるまで」
「……ごめん」
ただ、謝る事しかできない
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作者名：むん | 作成日時：2018年9月27日 22時
