バレンタイン6 ページ16
まって、ちが、私の好きな人は……!
そう言おうとしたのに、私は何故か言葉を発することができなかった。
私の、好きな人は____?
私は、その次に誰を言おうとしていた…?
英はそっ、と私の上から退いて、静かに教室をでていった。
ここにあるのは、虚無感、それと
喪失感だった。
ドクンドクンと心臓が脈打つ。
言わなければいけないことがある気がするんだ。
私は咄嗟に教室を出た。
______________
『はぁっ、はぁっ、』
靴箱まで全速力で疾走。チーターも顔負けの速さなのではないかと自分でも思う。
『えっ、と…英の靴は…?』
あ、ある!まだいる!!よかった。
…でもどこにいるんだろ。
私には皆目見当もつかなかったけど、そこでふと、ある場所が思い浮かんだ。
______________
『っやっぱりここにいた!』
「…は?…A…?」
ここは、屋上。
よく、部活サボりたくなったときに英がよく来る場所。何かを忘れたい時とかよく来るって言ってたから。
「…何しに来たの。」
『えっと、色々とお話したくて…』
「話すことないし。」
『ちょっ、聞いてよ!』
「やだ」
そう言って、英は自分の耳を塞ぐ。
むむむむむ…この無気力人間め!
私の話くらい聞いてくれたっていいじゃんか!
少しムカついて私は英の所まで行き、渾身の力で英の手を掴んだ。
「っ!」
英の力が一瞬緩んだ。
『っ、さっき私は好きな人にチョコをあげたと答えましたが!!!!
あれは嘘です!!!!!!!!』
「…は?」
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雪菜(プロフ) - 続き待ってます! (2019年10月28日 2時) (レス) id: 828f30a4b5 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - とても面白いです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2019年2月21日 23時) (レス) id: 52b2f1d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
茶紅夜 - 良死しそうですw続編見たいです頑張ってください(^ ^) (2018年3月7日 23時) (レス) id: 780c404699 (このIDを非表示/違反報告)
*posu*polejump(プロフ) - もう国見くん最高です! 更新頑張ってください! (2018年2月27日 0時) (レス) id: 43ac6ebefc (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - きゅんきゅんしすぎて死にそうです…頑張ってください! (2018年2月17日 16時) (レス) id: c3425be62a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢亞 | 作成日時:2017年8月10日 4時