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「…嫌いじゃないです。」

「…もう一回聞くね。俺のこと好き?」

「…っ、すき、です。」



私の言葉に五条さんは嬉しそうな、でも少しだけ寂しそうな表情をした後、少々荒っぽく唇にキスをしてきた。酸欠になりそうなくらいに啄むようなキスを何度もされる。キスをする度に漏れる自身の吐息も、五条さんの吐息も、全て刺激となって身体に快感を与える為の材料の様に感じた。

キスを何度も繰り返し、少しずつ服を脱がしていく。ボタンが外され露わになった鎖骨をチロリと舌で舐められ、何とも言えない感触に声を漏らせば五条さんは小さく笑った。



「……ね、僕の名前呼んで。」

「…さとる、さん。」

「呼び捨てがいい。」

「……さとる。」



はは、可愛い。そう呟いて、彼は行為を進めていく。私は彼に応えるだけで精一杯だし、色んな情報が頭に詰め込まれて正直凄く胸が苦しい。でも、もう逃げないと誓ったから。彼を愛してしまったから、彼の愛に私も応えなくてはならない。



(ごめんね、姉さん。)



もういない姉に心の中で謝った。私の為に頑張ってくれていた姉さんを殺した男に惚れて、身体を捧げてしまって。

この世は、嘘で満ち溢れている。でも、その嘘が必ずしも人を傷つける為の嘘とは限らない。自分を守る為、大切な人を守る為。人を想っての嘘だってあるのだ。



「俺を許して、俺の全てを受け入れて。」






許すよ。だって、どうせ全部、

優しい真っ白な君が吐いた嘘だもの。



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muu(プロフ) - けさん» コメント気づかず、そして返信も遅れてしまい申し訳ありません。短編集公開の決め手はあなた様のコメントでした。嬉しいお言葉ありがとうございます。私の作品を探してくださってありがとうございます。け様こそこれから幸せでいてくださると私が嬉しいです。 (2023年4月2日 10時) (レス) @page45 id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
- どんな回答であっても飲み込むつもりでいます。どうか御返事をお願い致します。そして、貴方のこれからに良き風が吹く事を願っております。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- そこから、「この作者の作品を全表示」から飛んでやっとの思いで短編集に辿り着く事が出来ました。ですが、パスワードが掛かっており、拝見出来る状態ではありませんでした。そこで冒頭でも言いました様に、パスワードを誠に恐縮ながら教えては頂けないでしょうか。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- 見終わっても何回も読み返す程でした。その時丁度スマホの機種を変えてしまって(引き継ぐのを忘れてしまって)主さんの作品と約一年程離れてしまいました。そして、何度か検索を繰り返しているうちにやっと主さんの短編集の関連作品と出会えました。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- 夜分遅くにすみません。お手数掛けますが、主さんの作品の一つである「大大大大大大大大大大大好き」という呪i術i廻i戦の短編集について、一つお伺いしても宜しいでしょうか。私は以前、(といっても大分前)にその作品が題名の通り大好きで、文字数↓ (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年3月14日 21時

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