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ボソリと呟いた言葉に反応した姉さんが、私に助けを求める。姉の上に跨る五条さんは私を見た瞬間目を見開き、一瞬悲しそうな、苦しそうな表情を浮かべたが、抵抗する姉を押さえつける手の力を緩めなかった。



「A!この人急に襲い掛かってきたの!助けて!」

「…お前が悪いんだろーが。」

「私は何もしてないわよ!ただAを守ろうとしただけ!私の友人まで殴りつけるなんて…!」



五条さんは、姉さんのことが好きだったのだろうか。だから、私に近付いてきたのか。思えば、姉さんの話題を出した時に彼は苦しそうな表情を見せていた。

最初は五条さんにも姉がいて、もう既に亡くなっていたとかで苦しげな表情を浮かべているのだと思っていた。それはただの勘違いで、今私の目に映っている光景が事実だった。期待なんて、するものじゃなかったのだ。


暴れる姉を押さえ付ける五条さんに近付けば、五条さんは少しだけ顔を強張らせた。反対に、姉さんは嬉々とした表情を浮かべる。私の名前を呼ぼうとした五条さんの頬を思いっきり平手打ちすれば、五条さんは油断していたのかバチンッといい音が鳴り、反射的に姉さんから離れた。

五条さんから解放された姉さんは私に抱き着き、何度も何度もありがとうと私の頭を撫でながら言った。いつもなら嬉しい姉さんの優しく頭を撫でる手付きも、今は鬱陶しさしか感じなくてその手を振り払った。

姉さんは驚いた様子だったが、私の視線が五条さんに向けられているのに気付き自分に怒りを向けていないとでも思ったのか、あんまり怒っちゃダメよとベッドの上に血塗れで倒れている男の側に寄った。



「…五条さん。今日、喫茶店に来てくれなかったのって姉さんを襲う為なんですか。」

「…。」

「答えて、ください。」

「……悪い。」


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muu(プロフ) - けさん» コメント気づかず、そして返信も遅れてしまい申し訳ありません。短編集公開の決め手はあなた様のコメントでした。嬉しいお言葉ありがとうございます。私の作品を探してくださってありがとうございます。け様こそこれから幸せでいてくださると私が嬉しいです。 (2023年4月2日 10時) (レス) @page45 id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
- どんな回答であっても飲み込むつもりでいます。どうか御返事をお願い致します。そして、貴方のこれからに良き風が吹く事を願っております。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- そこから、「この作者の作品を全表示」から飛んでやっとの思いで短編集に辿り着く事が出来ました。ですが、パスワードが掛かっており、拝見出来る状態ではありませんでした。そこで冒頭でも言いました様に、パスワードを誠に恐縮ながら教えては頂けないでしょうか。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- 見終わっても何回も読み返す程でした。その時丁度スマホの機種を変えてしまって(引き継ぐのを忘れてしまって)主さんの作品と約一年程離れてしまいました。そして、何度か検索を繰り返しているうちにやっと主さんの短編集の関連作品と出会えました。 (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)
- 夜分遅くにすみません。お手数掛けますが、主さんの作品の一つである「大大大大大大大大大大大好き」という呪i術i廻i戦の短編集について、一つお伺いしても宜しいでしょうか。私は以前、(といっても大分前)にその作品が題名の通り大好きで、文字数↓ (2022年7月28日 23時) (レス) @page1 id: 7bc13d5481 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年3月14日 21時

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